脂肪吸引に入院は必要なし! 気になる翌日以降の生活の送り方
2020.08.18 16:19
「脂肪吸引は入院しないといけませんか?」
と聞かれることがあるのですが、入院の必要はありません。
しかし、ネットで脂肪吸引の情報を検索すると「ダウンタイムが辛い」「ある程度長期間休みを取ったほうが良い」といった口コミもあります。そのような情報を見て「本当に入院しなくていいの?」と不安に感じる方のために、脂肪吸引の手術翌日以降の生活の送り方をご紹介します。
また、術後の来院のタイミングや、日常の動作・行動ができるようになるまでの期間の目安もお伝えしますので、手術後のスケジュール調整や生活のシミュレーションにお役立てください。
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<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引は基本入院なし
2. 入院なしでも術後の来院は必要
3. 術後のダウンタイム中に現れる症状
4. 手術翌日からの生活の送り方
5. まとめ:入院なしでも術後3日頃には普段同等の生活が可能
脂肪吸引は基本入院の必要なし
タイトルや冒頭でもお伝えした通り、多くのクリニックでは、脂肪吸引を受けた後の入院は必要ありません。手術では麻酔を使いますので、術直後は眠った状態ですが、目が覚めたら処方薬や術後経過のアフターカウンセリングをした後、帰宅していただく流れとなります。
ただし、部位によって1日入院を必要とするクリニックや、ホテルへの数日滞在を推奨するクリニックもあります。入院やホテルの滞在を薦められるのは、「吸引の範囲が広いまたは吸引量が多く、公共交通機関での帰宅が大変・心配な場合」あるいは「遠方からの来院で術後の検診や抜糸での往来が大変な場合」のようです。
入院なしでも術後の来院は必要
入院の必要はなくても、何度か来院(通院)していただく必要はあります。
当院の主な来院のタイミングは、次の通りです。
手術翌日:翌日縫合の場合(当日に縫合される方は来院不要です)。
術後1週間:抜糸を行います。
術後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月(モニターの場合):術後の経過チェックを行います。
術後のダウンタイム中に現れる症状
脂肪吸引の手術後は、ダウンタイムがあり、さまざまな症状が現れます。
ここでは、症状が現れる原因とピークを迎える時期、症状が落ち着く時期をまとめました。
腫れ
手術で除去した皮下脂肪の周りの部分がダメージを受けて炎症を起こしているために起こります。症状のピークは術直後~術後3日で、1~2週間かけて落ち着きます。
痛み
腫れと同じく、手術で除去した皮下脂肪の周りの部分がダメージを受けることで起こります。麻酔が効いているうちは大丈夫ですが、麻酔が切れてから術後3日ほどは痛みのピーク(強い筋肉痛に似た痛み)となります。
むくみ
手術で皮下脂肪を除去した空洞のスペースに麻酔液や血液が溜まってしまうことで起こるのが、むくみです。
また、脂肪吸引後は水分代謝が落ちているため体が水分を溜め込みやすく、これもむくみの原因になります。
症状のピークは術後1週間で、術後1ヶ月頃には落ち着いていきます。ただし、吸引量が多い場合や下半身は特にむくみが出やすく、術後3ヶ月頃までむくみが続く場合もあります。
内出血
内出血は、皮下脂肪を除去した空洞部分に溜まった血液が、皮膚の表面まで上がってくるのが原因です。術後1週間でピークを迎え、その後徐々に色が薄くなり術後2週間で消えていきます。
拘縮(こうしゅく)
拘縮は、皮下脂肪を除去した空洞部分の組織がくっついて回復する過程で起こり、皮膚の表面が凸凹になったりつっぱった感じがしたりする症状です。
症状は術後3週間~1ヶ月頃から起こり始め、術後3ヶ月〜6ヶ月程度で治まっていきます。
手術翌日からの生活の送り方
術後の生活に不安を感じる方も多いかと思いますので、ここでは手術翌日からの生活の送り方を具体的にご紹介します。
仕事:翌日〜3日後に復帰
多くの方が心配されるのは、やはり仕事復帰の時期についてです。吸引箇所や吸引量によってお休みを取ったほうが良い日数は多少異なりますが、当院の場合、ほどんどの患者様が手術翌日〜術後3日で仕事復帰されています。
もう少し具体的にお伝えすると、例えば顔や二の腕は吸引量が少ないためダウンタイムの症状も比較的軽く、手術翌日から復帰される方が多いです。
一方、お腹や太ももといった吸引量の多い箇所は、術後2〜3日が目安です。デスクワークの方なら翌日の復帰もできないことはありませんが、太ももは日常の動作ひとつひとつに関わるため、翌日はお休みを取られるほうが良いかもしれません。
シャワー:翌日から可能
吸引箇所に関わらず、シャワーは手術翌日から可能です。
また、顔の脂肪吸引の場合、洗顔も翌日からしていただいて問題ありません。強くこすると痛みが出ることがあるので、優しく洗うことを心掛けてください。
着替え:脱ぎ着しやすい洋服を準備しておく
手術後は痛みやむくみ、圧迫固定による動きづらさでスムーズな着替えが難しくなります。
そのため、痛みが出ているときは特にゆったりとした脱ぎ着しやすい洋服を準備すると良いでしょう。
また、圧迫固定は24時間ずっと着けている必要はありませんが、術後1週間程度はなるべく着用するようにしてください。ダウンタイムの回復を早める助けになります。
運動:痛みが落ち着いたら適度に動く
軽い運動はダウンタイムの回復を早められるので、適度に取り入れていくことをおすすめします。ただし、痛みが残っていたり、運動中に痛みを感じたりしたときには無理をせず、控えるようにしてください。
また、脂肪吸引後は水分代謝が落ちているので、こまめな水分補給も心掛けておきましょう。
入浴:術後1週間から可能
吸引箇所に関わらず、入浴は抜糸の済んだ術後1週間からOKです。傷口に菌が入らないようにするため、抜糸まではお控えいただく必要があります(顔の脂肪吸引で傷口がお湯に触れない場合は、1週間以前から可能です)。
入浴は体を温め、血行促進できるのでダウンタイム軽減にもつながります。これまであまり入浴の習慣がなかった方も、これを機に習慣づけるのもありではないでしょうか。
帰宅時・寝る前:圧迫固定を継続する
圧迫固定はむくみや内出血などの軽減につながりますので、家にいる時間や就寝時は積極的に着用しましょう。24時間ずっと着けている必要はなく、外出時や事の時など、圧迫が邪魔になる場合は外しても問題ありません。
まとめ:入院なしでも術後3日頃には普段同等の生活が可能
脂肪吸引の手術後は、何度か来院していただくタイミングがあるものの、入院不要で当日にご帰宅いただくのが一般的です。入院がないことで精神的にリラックスして自宅で過ごせる反面、術後のダウンタイム症状に不安を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ダウンタイムの症状は時間とともに治まっていきますし、アフターケアをしっかりと行うことで回復が早められますので、ご安心ください。
不安なことがあれば術後に不安なことがあれば、クリニックにご相談いただくのが一番です。
気になる脂肪吸引後のダウンタイム。生活への影響は?
▶︎ダウンタイムシミュレーション
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医