<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引の取り残し例と解決策(他院修正の症例)
2. 脂肪取り残しの原因とは?
3. 脂肪吸引の取り残しを防ぐために知っておくべき3つのこと
4. まとめ
脂肪吸引の取り残し例と解決策(他院修正の症例)
脂肪の取り残しがあると、どういったトラブルが起こるのでしょうか。モッズクリニックで行った他院修正の例をもとに詳しく解説します。
細くならない
他院で脂肪吸引を受けた6年前から痩身効果を実感できず、長年悩まれていたとのことで、当院にご来院いただきました。状態を確認したところ、上腹部と胸下に脂肪の取り残しがあったため、その箇所の脂肪を重点的に吸引して修正しました。お腹周りがスッキリし、お臍の形が変化しているのが分かります。
■施術:ベイザー脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。 副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事がありましたらいつでもご連絡ください。 施術の価格: 価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
脂肪吸引の術後は「腫れ」や「むくみ」の症状が出ますので、すぐに効果が感じられないこともありますが、多くの方は術後1ヶ月までに痩身効果を実感されています。
そこからさらに引き締まり、完成するのは術後半年です。この時点で「細くなった感じられない」または「つまめる脂肪がある」場合、脂肪の取り残しが疑われます。
段差、凸凹ができる
こちらは他院でお腹の脂肪吸引を受けて、凸凹が生じてしまった方です。丸く囲んだ部分は脂肪の取り残しがあり、おへそ近くの矢印部分は取り過ぎでくぼんでいました。
取り残した部分は脂肪吸引、取り過ぎによるくぼみには脂肪を注入し、右写真の状態にまで改善しています。
■施術:ベイザー脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。 副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事がありましたらいつでもご連絡ください。 施術の価格: 価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
脂肪の取り残しは単に細くならないトラブルだけでなく、上記のような皮膚の段差・凸凹トラブルが生じることもあります。これは脂肪の取り残しによって、取りムラが生じることが原因です。
特にこうしたトラブルが多いのは、お腹と太もも。吸引範囲が広い分なだらかに脂肪を除去するのが難しく、医師に吸引技術がないと取りムラが生じてしまいます。
ボディラインが不自然になる
下の写真は、5年前に他院で脂肪吸引を受けた方です。確かに細くはなったものの、太もも外側の張り出し部分の不自然さが気になるとのことでご相談にいらっしゃいました。不自然なラインの影響で、お尻が大きく見えてしまっているのがお分かりいただけるでしょうか。
脂肪の取り残しで不自然だった太もも外側の脂肪を吸引し、自然なラインへ修正したのが写真右です。少しの変化でかなり印象が変わりました。
■施術:ベイザー脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。 副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事がありましたらいつでもご連絡ください。 施術の価格: 価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●太もも内側(両脚)200,000円 ●太もも外側(両脚)200,000円 ●太もも前面(両脚)200,000円 ●太もも全体550,000円 ●太もも全体+膝600,000円 ●太もも全体+お尻660,000円 ●太もも全体+膝+お尻750,000円
「脂肪の取り残し=細くならない」とイメージされがちですが、そのようなケースばかりではありません。今回の方のように「細くなったけど不自然」というトラブルも多数報告されています。
原因としては、術前のデザイン不足、吸引しやすい箇所だけを吸引したことが考えられます。
脂肪取り残しの原因とは?
脂肪の取り残しの原因はズバリ、医師の技術にあります。医師が脂肪を取り残してしまう大きな原因としては、以下の2つが考えられます。
脂肪の取り過ぎを敬遠した
脂肪吸引の失敗は、脂肪の取り残しや取り過ぎ、双方による取りムラが要因ですが、仮に取り残しであれば再度吸引で修正できるケースが多いです。
一方、取り過ぎまたは取りムラが原因の場合、脂肪を均したり、凹み部分に脂肪を注入したりといったように、脂肪吸引以外の施術を組み合わせて修正していきます。当然、通常の脂肪吸引や取り残しの修正施術よりも難易度が上がりますから、医師によっては対応できないケースもあります。
そういった事態を防ぐために、脂肪の取り過ぎを敬遠した結果、取り残しが生じてしまうようです。
カニューレを使いこなせなかった
カニューレとは、脂肪吸引で用いられる吸引管のことです。手術ではカニューレを前後左右に動かし、脂肪を吸引していきます。この時、適切に脂肪を吸引していかなければ左右差ができたり、皮膚に段差や凸凹ができたりしてしまいます。
脂肪吸引の取り残しを防ぐために知っておくべき3つのこと
せっかく脂肪吸引を受けるのですから、再手術を受ける事態は避けたいところです。
この章では、脂肪吸引の取り残しを防ぐために知っておいていただきたい3つの注意事項をお話しします。
ダウンタイムで効果が見られない時期もある
脂肪吸引後、取り残しがあるか否かの判断は、術後半年以降に行います。
というのも、術後は必ず「ダウンタイム」があり、腫れやむくみ、拘縮(皮膚が硬くなったり凸凹になったりする症状)などがあらわれます。そのため、これらの症状が出ている期間は修正の可否を判断できません。
なかには「失敗かもしれない」と不安に思われる方もいらっしゃるのですが、ダウンタイム中の症状であれば、時間の経過とともに良くなっていきますので、ご安心ください。
もし、術後半年以降も「細くならない」「皮膚に段差や凸凹がある」といった場合は、脂肪が取り残された疑いがあります。
脂肪吸引で取り除けるのは「皮下脂肪」のみ
脂肪は「皮下脂肪」と「内臓脂肪」に分けられ、脂肪吸引で取り除けるのは前者の皮下脂肪のみです。よって、お腹にある内臓脂肪は除去できません。
双方を見分けるポイントは至ってシンプルで、脂肪がつまめるかどうか。つまめる場合は皮下脂肪、つまめない場合は内臓脂肪とお考えください。
仮に内臓脂肪が多い方がお腹の脂肪吸引をされる場合、期待されているほどの効果が得られないケースもありますが、当院でカウンセリングで触診を行った時点で、その旨をしっかりとお伝えしています。
もし内臓脂肪を減らすのであれば、生活習慣や食事の改善、運動などを取り入れるしかありません。皮下脂肪と内臓脂肪どちらもついているのであれば、脂肪吸引後にダイエットを始めて内臓脂肪を落とされる方も多数いらっしゃいます。
皮下脂肪を100%除去することはできない
脂肪吸引できれいなボディラインを作るには、取るべき箇所と残すべき箇所のバランスを考慮することが不可欠ですので、100%の皮下脂肪を除去するようなことはありません。
例えとして、太もも・お尻の脂肪吸引の場合でお話ししましょう。多くの方はお尻下の脂肪(太もも後面)を気にされているのですが、ここはお尻を支える重要な場所です。除去するとお尻が垂れてしまいますので、この部分は除去しません。
また、頬の脂肪吸引は、老けて見える原因とならないよう、コケない程度に少量の脂肪しか除去しません。
たくさんの脂肪を取ることよりも、取るべき所は取りながらも美しいボディラインを作ることの方がよっぽど大切です。
まとめ
脂肪吸引の取り残しの原因や実際の修正例をご紹介しました。参考になりましたでしょうか。
上でもご紹介した通り、脂肪吸引で取り残しや取りムラが生じた場合、効果を実感できないだけでなく、皮膚に段差や凸凹ができたり、不自然なボディラインになったりすることがあります。
再手術をするにしても修正施術には高額な費用が必要になりますし、精神的にもかなりの負担がかかりますから、本来は1度目の施術で満足いただけるのが一番です。
そのためには医師の技術力が重要な鍵を握りますから、脂肪吸引が上手な医師を選ぶ必要があります。脂肪吸引が上手い医師の見分け方については、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】脂肪吸引が上手い医師の見分け方