脂肪吸引を受けるなら何日休みが必要?
2020.08.03 15:35
脂肪吸引を受けるかどうか迷う要因の一つは「仕事や学校を休まなければいけない」ということですよね。
インターネットでは、1週間や10日など長めの休みが必要だという情報もちらほら。「細くなって綺麗にはなりたいけど、そんなに休めない…」という方は多いかと思います。
しかし、実際にはそんなに長い休みは必要ありません。
今回は、脂肪吸引を受けるなら何日休みが必要か、当院のケースをもとにお伝えしていきます。
- 【モッズクリニックとは】
- 東京・銀座にある脂肪吸引・注入クリニック。
脂肪吸引と豊胸の症例は全て合わせると10,000件以上。HPで公開中の症例は1,600件以上。
脂肪吸引・注入に関する古い情報や間違った情報を正すべく、YouTubeなどでも積極的に情報を発信中。
<この記事でわかること>
1.脂肪吸引は術後何日休むべき?
2.脂肪吸引のダウンタイム中に現れる症状
3.脂肪吸引後の休みを最低限にできる理由
4.まとめ:脂肪吸引後の休みは術後翌日〜3日が平均
脂肪吸引は術後何日休むべき?【部位別でご紹介】
手術前後のスケジュールや生活を考えるためにも、脂肪吸引の術後は何日休むべきかは把握しておきたいところ。ここでは、部位ごとに必要な休みの日数を解説します。
顔
顔の脂肪吸引の場合、デスクワークの方も接客業・営業職など動き回るお仕事の方も、手術翌日から仕事復帰される場合がほとんどです。
手術直後から3~4日はむくみ、術後1週間程度までは内出血が残りますので、外出時はマスクやつばの広い帽子、ストールなど、顔から首元を隠す工夫をしましょう。マスクができない職業の方は内出血が気になると思いますので、コンシーラーで隠すのがおすすめです。
なお、手術翌日にはメイクや洗顔、シャワーが可能で、普段同様の生活が送れます。
二の腕
二の腕の脂肪吸引の場合、デスクワークの方は手術翌日の仕事復帰が可能です。接客業や営業職など、動き回る仕事の方も翌日から仕事をしても問題ないでしょう。
もし、仕事で重いものを持ち上げる必要がある方は、術後数日はお休みされるのが賢明です。具体的な日数は、ドクターからの指示を仰ぎましょう。
また、シャワーは翌日から可能です。家事全般も問題なくできますが、腕を動かしたり挙げたりすると痛みが出ることがあります。髪を洗う時や着替えの時には普段より時間をかけてゆっくり行うと良いでしょう。
お腹
お腹の脂肪吸引は、デスクワークであれば手術翌日、または翌々日に復帰される方が多いです。接客業や営業職などの動き回る仕事の方も、手術翌日も不可能ではありませんが、お腹に力が入ると痛みが走ることがありますので、術後2、3日は休みを取っていただくと安心です。
手術の翌日から家事も問題なくできますが、思いのほかお腹に力が入り、痛みが出ることがあります。特に、横になっている状態から起き上がるときに痛みを生じやすいので、ゆっくりと起き上がりましょう。
なお、お腹の場合、ストッキングやジーンズの締め付け、猫背などが原因でお腹に線が入ってしまうことがあります。一度線が入ってしまうと消えるのに時間がかかるので、正しい姿勢を意識して締め付けのきつい洋服を避けてください。
太もも
太ももの脂肪吸引の場合、デスクワークであれば手術翌日に仕事復帰をすることもできなくはありません。ただ、普段の動作に影響するので、多少の気合が必要です。ですので、大事をとって術後2~3日は休みを取ることをおすすめします。
接客業・営業職など動き回る仕事も術後2~3日で仕事復帰が可能ですが、痛みやむくみで動きにくさがあり、一つひとつの動作に時間がかかります。出勤時は家を早めに出る、いつもより1本前の電車に乗るなど、時間がかかることを想定して移動時間を決めましょう。
脂肪吸引のダウンタイム中に現れる症状
手術の後には必ずダウンタイムがあります。ダウンタイムとは、手術で受けたダメージを体が回復し完成へと近づいていく期間のことです。
ここでは、ダウンタイム中に現れる症状を詳しくご紹介します。
腫れ
腫れは、除去した皮下脂肪の周りの組織が手術のダメージを受けて炎症を起こすことで生じます。術直後から術後3日ほどが腫れのピークで、その後1~2週間ほどで落ち着きます。
むくみ
むくみは、麻酔液や手術中に出た血液が、皮下脂肪を除去したスペース(体内)に溜まることで起こります。
また、手術後は水分代謝が落ちてしまうのも原因です。体が水分を溜め込みやすい状態のため、むくみが出やすくなります。
症状のピークは術後1週間程度で、落ち着くのは術後1ヶ月頃、部位や吸引量によっては術後3ヶ月頃が目安です。
痛み
脂肪吸引の術後は「強い筋肉痛のような痛み」があります。痛みの程度は吸引量によって異なり、お腹や太ももなど広い範囲の脂肪吸引では痛みが強くなる傾向があります。
痛みのピークは、麻酔が切れてから翌日くらいまでで、術後1週間程度で落ち着きます。
内出血
内出血は、手術中や術後に出た血液が皮膚の表面近くへ移動していくことで現れます。症状は、術後2週間を目安に落ち着いていきます。
太ももやお腹など、吸引範囲が広くて吸引量が多い場合、最初は想像以上の内出血が出る方もいらっしゃいますが、時間の経過とともに落ち着きますので心配はいりません。
拘縮(こうしゅく)
拘縮とは、脂肪吸引をした部分の皮膚が凸凹したり、突っ張った感じがしたりする症状です。手術で皮下脂肪を除去したことで体の中に空洞ができ、このスペースを埋めるために周辺組織がくっつこうとする、体の回復過程で起こります。
症状が出始めるのは上の症状よりも遅く、術後3週間から1ヶ月が目安です。少し長い戦いになりますが、術後3~6ヶ月を目安に落ち着いていきます。
着圧着をつけたりマッサージをしたりなど、アフターケアをしっかり行うことで回復を早めることができます。
【関連記事】
脂肪吸引の後の正しいマッサージ方法とアフターケア一覧
脂肪吸引後の休みを最低限にできる理由
脂肪吸引後、仕事や学校を何日休むかの指示は、クリニックによって異なります。
最初の段落でもお伝えしたように、当院の場合、休みを取っていただく日数は他のクリニックよりも短めです。ここでは、当院が脂肪吸引後の休みを最低限にできる理由をご説明します。
ベイザー脂肪吸引を採用
脂肪吸引後の休みを短くできる理由の一つは、ベイザー脂肪吸引を使用しているからです。ベイザー脂肪吸引とは、ベイザー波と呼ばれる特殊な超音波を使って皮下脂肪を周辺組織から遊離させてから吸引していく方法です。
従来の脂肪吸引では、刃のついた吸引管で皮下脂肪をガリガリと削り取っていましたが、ベイザー脂肪吸引では、刃のない吸引管で遊離した皮下脂肪だけをやさしく除去することができます。
つまり、従来の方法よりも体へのダメージを抑え、手術中の出血量も少ないために、ダウンタイムの症状をより軽く、短くできるのです。
麻酔液の絞り出し(2回)
当院では、麻酔液の絞り出しを施術直後と患者様が休憩して帰宅する前の2回行います。これによって極限まで絞り出し、体内に残る麻酔液をできる限り少なくします。そうすることで、内出血やむくみ、痛みの症状軽減が期待できます。
翌日縫合
翌日にも来院いただける患者様に限りますが、手術当日はあえて縫合せず、体内に残った麻酔液を外に出す方法です。
これにより、むくみや内出血、痛みが抑えられてダウンタイムの軽減につながり、翌日はむくみが少なく、スッキリしていることが多いです。
二回の麻酔液の絞り出しや翌日縫合は人手と手間がかかりますが、当院は一日の手術人数を制限している分、その時間を患者様おひとりおひとりの術後ケアの時間に充てています。
まとめ:脂肪吸引後の休みは術後翌日〜3日が平均
脂肪吸引後、休みが必要な期間についてご紹介しました。術後のイメージは深まったでしょうか? 吸引箇所や吸引量にもよりますが、当院の場合、多くの方が手術翌日~術後3日で仕事復帰されています。
「脂肪吸引はダウンタイムが辛い」「脂肪吸引を受けるなら長期休暇が必要」と言われていたこともありますが、それは昔の話です。現在は吸引機器の性能も上がり、様々な工夫でダウンタイム症状を抑えることができ、仕事を休む期間も短く済ませられる時代になりました。週末を利用したり、少しの有休を使ったりするだけでも脂肪吸引を受けることができます。
脂肪吸引後のダウンタイムの様子をもっと詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。術後の生活のシミュレーションにお役立てください。
気になる脂肪吸引後のダウンタイム。普段の生活への影響はどのくらい?
▶︎ダウンタイムシミュレーション
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医