脂肪吸引の手術前後の食事で気を付けたいポイント
2020.08.20 11:47
脂肪吸引を検討している方の中には、「ダウンタイムや職場復帰までの日数などの情報はきっちり調べていたけど、手術前後の食事のような細かいポイントについては情報収集しきれていない、あまりよく分からない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、脂肪吸引の手術前後の食事で気を付けておきたいポイントをまとめました。
ついつい手術後のことに目が行きがちですが、手術前のポイントもきちんと理解して手術に臨んでくださいね。
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<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引前後の食事に関するQ&A
2. 【注意点】飲酒は術後1週間控える
3. 食事以外で術後1週間以内は控えた方がいいこと
4. 脂肪吸引の術前に知っておくと役立つ、食事以外の知識
5. 脂肪吸引前の食事は6時間前までに。術後の食事は栄養補給を心がけましょう
脂肪吸引前後の食事に関するQ&A
ここでは、脂肪吸引前後の食事に関するよくある疑問を、Q&A形式でお答えします。
Q.手術前の食事で気を付けることはある?
手術前の食事は、手術の6時間前までに済ませるようにしてください。
麻酔をする際、胃の中が空っぽになっていないと内容物が逆流して誤嚥を起こす可能性があるので、安全な手術を行うためにも必須事項です。
手術の6時間前ですので、絶食が大変ということはありません。例えば午前中の10時に手術を受けるにしても前日の夕飯には影響しませんので、いつも通りで大丈夫です。
Q.手術直後は何を食べれば良い?
A.「これを食べるべき」「これは食べてはいけない」といった制限は特にありません。
手術直後は、術前の絶食によって、空腹状態になります。麻酔の関係で「術後すぐにガッツリ食事」とはいかないことが多く、胃もびっくりしてしまうので、ウィダーインゼリーのようなすぐに栄養補給ができるものを摂取される方が多いです。
また、手術後は脱水になりやすいので、スポーツドリンクもおすすめです。自宅に多めに用意しておくと良いでしょう。
Q.手術翌日以降の食事は?
A.手術翌日以降の食事も特に制限はありませんので、普段通りの食事をしていただいて問題ありません。
ただし、手術後すぐはむくみが強く出る時期ですので、むくみを助長させるような食べ物はなるべく控えていただくのが無難です。例えば、スナック菓子やラーメン、インスタント食品など、塩分や添加物の多い食品は避けるようにしましょう。
【注意点】飲酒は術後1週間控える
食事は手術翌日以降、普段通りで構いませんが、飲酒は基本的には術後1週間は控えていただきます。飲酒で血流が過剰になり、体に水分を溜め込みやすくして、むくみの症状を助長してしまうからです。
手術を受けていなくても「お酒を飲んだ次の日は体がむくんで辛い」と感じることは多いですよね。お酒を飲むとたくさん水分を摂取したような気になりますが、利尿作用が働き、逆に体内の水分量が減ってしまい、脱水状態に近くなってしまうのです。
また、アルコールによって出血しやすくなり、傷の治りも遅くなるので、塞がりかけていた傷口が再び開いてしまう危険性もあります。
食事以外で術後1週間以内は控えた方がいいこと
術後1週間は、食事以外にも気を付けたいことがいくつかあります。ここで、脂肪吸引の術後1週間は控えるべき習慣を3つご紹介します。
喫煙
術後1週間までは、脂肪吸引をして空洞になった部分の修復で十分な栄養と酸素が必要な時期です。栄養や酸素は血液が運びますので、血流を悪化させる習慣はできる限り控えていただきます。
そこで控えていただきたいのが、喫煙です。ニコチンの影響で血管が収縮し、血流を妨げてしまいますので、術後1週間は控えたほうが良いでしょう。
たった1週間とは言え、禁煙するのは辛いかと思いますが、むくみを助長してダウンタイムを長引かせてしまう可能性がありますので、少しの間、禁煙または減煙を頑張ってみてください。
入浴
術後1週間の抜糸が済むまでは傷口に菌が入る危険性があり、手術のダメージが残っている時期でもあるので、入浴は控えていただきます。
ただし、お顔の脂肪吸引で傷口がお湯に触れない場合、術後1週間が経つ前に入浴の許可が下りることもあります。入浴可能な時期は、術後経過にもよりますので、ドクターの指示に従ってください。
ちなみに、シャワーであれば手術翌日から可能です。
激しい運動
むくみや内出血の回復を早めるためにも、脂肪吸引の手術後は仕事や軽い運動をして積極的に体を動かす方が良いです。
ただし、激しい運動はむしろダウンタイムの症状を悪化させてしまう可能性がありますので、ジムへ行ったり筋トレをしたりといった本格的な運動は、抜糸の済んだ術後1週間以降まで控えましょう。術後1週間以降でも痛みや内出血、むくみがひどい場合は無理をせず、できる範囲で行なってください。
その他、術後1週間の生活については、「ベイザー脂肪吸引後の生活が知りたい! 術後1週間でできること&できないこと」をご覧ください。
脂肪吸引の術前に知っておくと役立つ、食事以外の知識
手術直前や術後の食事や、控えた方が良い習慣はご理解いただけたと思います。
ここではさらに、脂肪吸引の手術前に知っておくと役立つ知識をお伝えします。
手術前日の睡眠時間について
もちろん睡眠はばっちり取っておいた方が良いのですが、手術に対する緊張から「あまり眠れなかった」と仰る方も少なくありません。こうした方も安全に手術ができていますので、ご安心ください。
睡眠時間は手術に直接関係しませんが、リラックスした状態で手術が受けられるよう、夜更かしはせず、普段通り眠るようにしていただくのが良いでしょう。
用意しておいた方がいいもの
手術当日はもちろん、ダウンタイム中は腫れや痛み、むくみといった症状でスムーズに着替えをすることが難しくなりますので、脱ぎ着しやすい洋服をご用意ください。特にお腹の場合は、圧迫固定や洋服で線が付くと消えるのに時間がかかりますので、タイトな洋服は避けましょう。
また、もうひとつご注意いただきたいのは、「当日~手術翌日は多少汚れても大丈夫な洋服を選ぶこと」です。特に翌日縫合の場合、縫合するまで傷口が開いたままの状態になっているので、体内に残った麻酔液がより多く排出できるようになっています。ガーゼを当てて過ごしていただきますが、何かのタイミングで洋服が汚れてしまう可能性もありますので、手術当日は緩めの洋服を着用いただくのがおすすめです。
そして上の段落でも伝えした、ウィダーインゼリーやスポーツドリンクも忘れずにご用意くださいね。
脂肪吸引前の食事は6時間前までに。術後の食事は栄養補給を心がけましょう
脂肪吸引の手術前後の食事に関する情報をまとめました。参考になりましたでしょうか?
脂肪吸引の手術では麻酔を使うので、誤嚥を防ぐために胃の中を空にしておく必要があります。そのため、当院では手術の6時間前から絶食をお願いしています。手術後は特に食事制限はありませんが、塩分や添加物が多く含まれている食品は、ダウンタイム症状を助長させてしまいますので、控えめにするよう意識してみてください。
その他、脂肪吸引に関して知りたいことや不安なことがあれば、以下のページをご覧ください。患者様からよく聞かれる質問をQ&A形式でまとめています。
<脂肪吸引に関するお悩み相談一覧>
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医