脂肪吸引の2回目は同じ箇所でも可能?
2020.09.03 10:56
脂肪吸引は吸引量が大量でない限り、手術は1度で済みます。しかし、脂肪吸引は機器や担当医の技術によって仕上がりが左右される手術です。失敗を経験されて、修正のために2回目の手術を検討されている方もいらっしゃるかと思います。
今回は、2回目の脂肪吸引(同じ箇所)に関する情報をまとめました。修正手術の例もお見せしますので、修正をお考えの方は参考にしてみてください。
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<この記事でわかること>
1. 2回目の脂肪吸引は可能?
2. 2回目の脂肪吸引が必要なのはこんな方
3. 2回目の同じ部位の脂肪吸引が難しい理由
4. 2回目の脂肪吸引で失敗しない方法
5. 2回目の脂肪吸引を受けた方の症例
6. 2回目の脂肪吸引は慎重に。修正が得意なクリニックへ
2回目の脂肪吸引は可能?
一度脂肪吸引した箇所を再び吸引することは、取れる脂肪があれば可能です。ただし、脂肪吸引は完成までに半年かかりますので、1回目の脂肪吸引から術後半年が経過してからの判断になります。
もし違う箇所の脂肪吸引を検討されているのであれば、期間に制限はありません。
2回目の脂肪吸引が必要なのはこんな方
2回目の脂肪吸引をする必要がある方は、大きく分けて2つのパターンがあります。
複数の部位を脂肪吸引する場合
脂肪吸引は、一度の施術で吸引する脂肪の量を5000ccまでとしているクリニックがほとんどです。一度に5000cc以上の脂肪を吸引すると、脂肪と同時に大量の血液まで吸引してしまい、身体に大きな負担がかかります。
そのため、複数の部位の脂肪吸引で5000cc以上の脂肪が取れると判断した場合、手術を2回に分けて行うのが一般的です。
また、全身の脂肪吸引を希望される方に関しても、安全性を考慮して上半身と下半身の2回に分けて手術を行います。
1回目の脂肪吸引で失敗してしまった場合
脂肪吸引を受けたのにまだつまめる脂肪がある、または肌が凹凸になり見た目が不自然になった場合などは、修正のために2回目の脂肪吸引が必要になります。
つまめる脂肪が残っている場合は再び脂肪吸引を、肌がデコボコになった場合は取り残した脂肪を吸引し、逆に取り過ぎが見られる箇所には脂肪を注入します。
2回目の同じ部位の脂肪吸引が難しい理由
同じ箇所を再び脂肪吸引する、修正手術は決して容易ではありません。なぜかというと、脂肪吸引で一度傷ついた組織は線維化して硬くなるためです。硬く線維化した部位はカニューレの操作が難しく、脂肪が取りにくい状態になります。
こういった理由から、修正手術(同じ箇所の脂肪吸引)は難易度が高いと言われています。
2回目の脂肪吸引を受ける際は、1度目と同じドクターよりも、修正手術を得意としているドクターに任せる方が安心です。
2回目の脂肪吸引で失敗しない方法
ここでは、2回目の脂肪吸引で失敗しないためのポイントをご紹介します。
性能の高い機器を選ぶ
2回目の脂肪吸引で失敗しないために、まずは脂肪吸引の機器に注目してみてください。
2回目となると脂肪自体が硬くなっているので、脂肪を柔らかくして除去できる機器「ベイザーリポ」がお勧めです。当院でもこの機器を使用しています。
この機器は、ベイザー波と呼ばれる超音波で脂肪のみを柔らかくして遊離させ、刃のないカニューレで脂肪をやさしく除去します。硬くなってしまった脂肪の吸引も可能な上、脂肪の周辺組織を傷つけにくいので手術中の出血が少なく、ダウンタイムも短く済みます。
修正手術が得意なドクターを選ぶ
先ほどもお伝えした通り、同じ箇所の2回目の脂肪吸引は1度目の脂肪吸引よりも難易度が高くなります。満足のいく仕上がりにするためには、修正を得意としているドクターのもとで手術を受けるのが必須と言えるでしょう。
2回目の手術となると、美容クリニック自体に不信感を抱いてしまうこともあると思います。そんな時もご自身の悩みに真摯に寄り添ってくれるような、信頼できるドクターを選んでください。
もし他のクリニックで修正手術を受ける場合、機器の性能とドクターの技術力に目を向けてみてください。
2回目の脂肪吸引を受けた方の症例
ここでは1度目の脂肪吸引で脂肪の取り残し、取りムラがあり、他院修正として当院にお越しいただいた方の例をご紹介します。
もちろん1度の手術で綺麗に仕上がるのが一番ですが、修正手術でもここまで綺麗になります。
お腹の脂肪吸引の修正例1
他院でお腹の脂肪吸引を受けられた方です。お腹全体に不自然な凹凸があった肌を、自然な状態にするために、修正手術を行いました。
胸下(肋骨上)の脂肪が取り残されているために、お腹に段差が生じています。加えておへその上は逆に取られ過ぎで、深いくぼみができてしまっています。
そこで胸下(肋骨上)の部分の脂肪を丁寧に吸引し、おへそ上に脂肪を注入しました。
【引用:腹部の他院修正 半年後(2017年1月21日)/長野寛史オフィシャルブログ】
施術の説明:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。
施術費用:価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
お腹の脂肪吸引の修正例2
2年前、他院でお腹の脂肪吸引を受けられた方です。上腹部に段差ができてしまったため、再度同じクリニックで修正の手術をしてもらったそうです。しかし、それでも改善されないとのことで当院に来院されました。
診察をしてみると、段差になっている部分の脂肪がかなり残っていました。そこで、再度脂肪吸引をして修正を行いました。
取り残された脂肪がなくなり、お腹がスッキリとしたのがお分かりいただけると思います。
【引用:腹部の他院修正 (2019年2月9日)/長野寛史オフィシャルブログ】
施術の説明:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。
施術費用:価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
2回目の脂肪吸引は慎重に。修正が得意なクリニックへ
2回目の脂肪吸引は可能なのか?そしてその難しさについて詳しくご紹介しました。
本来は1度の手術で美しくすべきなのですが、上記でご紹介したようなトラブルが多数起こっています。同じクリニックで修正手術を受けるのは不信感があると思いますし、そもそも2回目の手術となると費用がかさみます。そして、精神的な負担もあると思います。
もし修正の為の2回目の脂肪吸引をお考えの方は、慎重なクリニック選び・ドクター選びを意識してみてください。
当院でも他院修正を多数行なっておりますので、もしお悩みの方がいらっしゃいましたら一度ご相談ください。
【他院の脂肪吸引修正について】
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医
術後1ヶ月や3ヶ月の時点では、まだむくみや拘縮が残っており、正確な判断ができません。