脂肪吸引後のあざはどんな経過を辿る?【写真で解説】
更新日:2023年9月27日
脂肪吸引に付き物なのが、術後のダウンタイムです。特に、あざ(内出血)は見た目にあらわれるので、あまりにも酷いとバレる要因になりますし、術後に内出血が出ている患部を見るのは精神的負担にもつながりますよね。
では一体、術後どれくらいで内出血が治まるのでしょうか? 今回は脂肪吸引後の内出血が消える期間や実際の経過写真、症状を最小限に抑える方法をご紹介します。脂肪吸引を受ける前の情報収集としてお役立てください。
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<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引後のあざの原因
2. 脂肪吸引後のあざが消えるまでの期間【部位別】
3. 脂肪吸引後のあざを最小限に抑える方法【当院の場合】
4. 術後に取り入れたい、あざの早期回復ケア
5. まとめ
脂肪吸引後のあざの原因
脂肪吸引後のあざ(内出血)は、手術によるダメージが原因です。元々皮下脂肪があったスペースに血液が溜まり、皮膚の表面近くへ移動していくことで生じます。
脂肪吸引の機械や医師の技術次第で内出血の程度は変わりますが、どの方法でも内出血はつきものです。ただ、症状の程度を最小限にすることはできます。
脂肪吸引後のあざが消えるまでの期間【部位別】
当院の場合「内出血が消えるのは術後2週間ほど」とお伝えしています。早い方では術後1週間には目立たなくなる方もいます。
以下にて、当院のモニター様の経過チェック時の内出血の様子を部位ごとにまとめました。経過チェックは基本1ヶ月後ですが、1ヶ月だと内出血は既に引いています。そこで今回は、翌日や1週間後の細かい経過がある方のみを抜粋してみました。
傷の治りが早い方と遅い方がいるように、あざも体質や脂肪吸引箇所によって個人差が生じますので、参考程度にご覧ください。
顔の脂肪吸引後のあざ(術前→翌日→1週間→2週間)
90ccと比較的多めの脂肪を吸引しました。左から術前、翌日、1週間後、2週間後の経過写真です。翌日の時点で内出血が少なく、術後1週間で黄色くなっているのがお分かりいただけるでしょうか。コンシーラーやマスクで隠せば分からないレベルです。
顔の脂肪吸引は他の部位よりも吸引量が少ないので、内出血の程度も少ない傾向にあります。
【引用:ほほ顎脂肪吸引の細かな経過/ボァイエ真希子オフィシャルブログ】
施術の説明:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。
施術費用:価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●頬(両側)200,000円 ●顎下(二重あご)200,000円 ●頬+顎下320,000円
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
二の腕の脂肪吸引後のあざ(術前→翌日→1週間)
続いては二の腕です。写真は左から術前、翌日、1週間の様子です。
翌日は腕の前側に内出血が出ています。術後1週間で内出血が黄色くなってきていますので、消失まであと一歩といったところでしょう。2週間もすれば落ち着きますし、なかには1週間で内出血が消失する方もいらっしゃいます。
【引用:二の腕 脂肪吸引 翌日~1週間 術後経過/長野寛史オフィシャルブログ】
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
施術の価格:●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●二の腕(両腕)200,000円 ●肩200,000円●二の腕+肩)320,000円
お腹の脂肪吸引後のあざ
お腹は吸引箇所や吸引量によって個人差が生じますで、術前→翌日の方と術前→1週間のケースをそれぞれご紹介します。
術前→翌日(翌日縫合であざが少ない方)
お腹と腰の脂肪吸引を受けられたモニター様です。仕事の関係上、なるべく内出血が出ないようにということと、最大限に脂肪を吸引してほしいとのご要望でした。
写真は左が術前、右が翌日です。想像以上に内出血が少ないと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
後の段落でお話ししますが、当院では内出血軽減のために「翌日縫合」を取り入れています。こちらの方も翌日縫合をしています(翌日縫合についてはこちら)。
【引用:お腹の脂肪吸引 翌日縫合をするとここまで楽に出来ます。/長野寛史オフィシャルブログ】
施術の説明:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
施術の価格:●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
術前→1週間
お腹と腰の脂肪吸引の1週間後です。体質の関係もありますが、先ほどご紹介した方の内出血の少なさがご理解いただけたかと思います。基本的に、術後から1週間までが内出血のピークとお考えください。
こちらの方に関しては、術後1週間時点で内出血が黄色くなっていますので、落ち着く兆しが見えてきた頃と言えます。
【引用:腰、お腹の脂肪吸引の1週間後の様子/ボァイエ真希子オフィシャルブログ】
施術の説明:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
施術の価格:●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
太ももの脂肪吸引後のあざ
太ももも、お腹同様に吸引箇所や吸引量によって個人差がありますので、術前→翌日の方と術前→1週間のケースをそれぞれご紹介していきます。
術前→翌日(あざが少ない方)
太ももの脂肪吸引の術前と翌日の様子です。前からみた写真と横から見た写真の2パターンをご用意しました。
太もも前側と横側それぞれ、どころどころに内出血が出ています。本来はもう少し強く出るのですが、こちらの方は症状がそこまで強く出ていません。通常はもう少し症状が強く出ますので「内出血が軽いとこれくらい」とお考えください。
【引用:太ももの脂肪吸引 術翌日の経過/北條誠至オフィシャルブログ】
施術の説明:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
施術の価格:●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●太もも 内側(両脚)200,000円 ●太もも 外側(両脚)200,000円 ●太もも 前面(両脚)200,000円 ●太もも全体550,000円 ●太もも全体+膝600,000円 ●太もも全体+お尻660,000円 ●太もも全体+膝+お尻750,000円
術前→1週間
続いては、術前と術後1週間の経過写真を比較してみました(先ほどとは別の方です)。
いかがでしょうか。やはり先ほどの方よりも内出血が強いことが分かります。術後1週間で青紫と黄色の内出血が混在していますので、ここから全体的に黄色くなり、残り1週間ほどで消失します。
【引用:太ももの脂肪吸引 術後1週間の経過/北條誠至オフィシャルブログ】
施術の説明:ベイザー波という超音波により脂肪組織を遊離させ、その後刃のない「カニューレ」という専用の器具で脂肪細胞を吸引除去する。吸引後の線維組織には元に戻ろうとする作用が働き、皮膚はキレイに収縮し引き締まる。
副作用・リスク:術後には内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)、疼痛などが出現します。その他にも何か経過で不安を感じた場合はすぐにご連絡ください。
施術の価格:●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●太もも 内側(両脚)200,000円 ●太もも 外側(両脚)200,000円 ●太もも 前面(両脚)200,000円 ●太もも全体550,000円 ●太もも全体+膝600,000円 ●太もも全体+お尻660,000円 ●太もも全体+膝+お尻750,000円
基本的には、術後2週間までに内出血が落ち着くとお考えください。
また、翌日や術後1週間の時点では内出血や腫れ、むくみが強く出ていますので、上の写真は仕上がりの結果ではありません。ここから細くなっていきます。
脂肪吸引後のあざを最小限に抑える方法【当院の場合】
上でも少し触れましたが、脂肪吸引後の内出血はある程度抑えることができます。ここでは実際に当院が実践している「内出血軽減の方法」をご紹介します。
ベイザーリポを使用
まず、内出血の軽減に重要なのが、脂肪吸引機器の種類です。脂肪吸引と一言に言っても機器は様々あり、どの機器も「脂肪を除去できる」という点では同じですが、脂肪除去までのプロセスやダウンタイムの期間、脂肪の除去量に差が現れます。
例えば従来の脂肪吸引機器は、刃のあるカニューレで脂肪をガリガリと削り取っていきますので、脂肪以外の組織(血管や神経)を傷つけてしまいます。そうなると手術中の出血量が多くなり、内出血も強くなる可能性が高いです。手術中の出血量に伴って体への負担も大きくなりますので、脂肪の除去量も限られてしまいます。
その点、当院で採用している「ベイザーリポ」は、体への負担を抑えながら多くの脂肪が除去できます。この機器は、振動エネルギーによって脂肪組織のみを柔らかくし、他の組織(神経や血管)を傷つけずに脂肪を除去することが可能です。結果的に手術中の出血が抑えられ、内出血の軽減にも有用ですし、皮下脂肪の90%を除去できるとも言われています。
カニューレ
脂肪吸引では直径4.6mmのカニューレを使用するのが一般的ですが、当院では3mmの細いカニューレを特注し、使用しています。この取り組みによって組織へのダメージを最小限に抑える=内出血を軽減することが可能です。
また、内出血の軽減に限らず、傷口を小さくできることや、高難度の細かい箇所まで吸引できることにもつながります。
麻酔液の絞り出し(2回)
脂肪吸引後の内出血やむくみ、痛みの原因のひとつに、麻酔液が体内に溜まることがあげられます。つまり、体内に残った麻酔液を少なくすれば、内出血やむくみ軽減につながります。
そこで当院では、手術直後と患者様が目覚めてからの計2回、看護師が患部の麻酔液を絞り出します。このひと手間が、術後の内出血やむくみ軽減に抜群の効果を発揮するのです。
翌日縫合
手術で作った傷口をあえて当日に閉じず、翌日に閉じるのが翌日縫合です。「傷口を1日開けておくことで麻酔液や血液を極限まで出し、ダウンタイムをさらに軽減する」といった目的です。
上でお見せした翌日の経過写真は翌日縫合にいらした方ですので、その結果は写真でお分かりいただけるかと思います。
術後に取り入れたい、あざの早期回復ケア
手術中の工夫や手術後のケア次第で内出血が抑えられることはご理解いただけたかと思います。
もし、すでに手術を受けており、術後の内出血にお悩みの方がいらっしゃいましたら、以下のケアを試してみてください。
着圧着の使用
脂肪吸引の手術後、看護師がガードルやサポーターで吸引患部を圧迫します。これによって、不必要な内出血やむくみを抑えることが可能です。
着用時期はクリニックによって様々ですが、当院では1週間(夜間や就寝時などの空き時間)の着用をお願いしています。もし内出血がなかなか引かない場合は、術後1週間以降も継続して着用ください。
翌日以降はご自身で着けていただく必要がありますので、圧迫固定の強さは事前に聞いておくのが無難です。というのも、圧迫が強過ぎると血行が悪くなり、回復に時間がかかってしまいます。反対に圧迫が弱すぎると本来の効果が得られません。
そうならないためにも、当院では患者様ご自身でうまく固定ができるよう、術後に固定方法をレクチャーしています。
湯船に浸かる
内出血の治りが遅い原因のひとつに、血行不良があげられます。そこでオススメしたいのが、湯船に浸かって体を温めることです。
体全体を温めることでデトックス効果やリラックス効果が期待できますし、内出血だけでなく、むくみの改善にもつながります。少しの時間でも良いので、湯船に浸かって体を温める習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
インディバを受ける
インディバとは、高周波温熱機を使って「深部加温」という熱を体内に届ける施術です。体を内面から温め、新陳代謝を上げる効果が期待できます。
これによって、内出血はもちろん、痛みやむくみ、拘縮といったダウンタイム中のあらゆる症状の回復を早めることができると言われています。脂肪吸引後のダウンタイムにお悩みの方には、是非とも一度受けていただきたい施術です。
【関連記事】
脂肪吸引後のインディバに関するQ&A〜効果・受けられる時期・費用〜
そんな方は、上のアフターケアをお試しください。体はもちろん、精神的にも楽になります。
脂肪吸引後のあざが不安な方へ
脂肪吸引にダウンタイムはつきものです。内出血やむくみ、痛みがいずれ消えるとは分かっていても、不安になる気持ちは皆さんあると思います。
当院は、そんな方々の気持ちを少しでも和らげたい、体の負担を少なくしたいという想いから、ダウンタイムの軽減に力を入れて取り組んでいます。もちろん、体の負担が少ないからといって脂肪の吸引量が減るわけではありませんし、効果が減ることもありません。しっかりと細くすることが大前提です。
「ダウンタイムが辛そう」「あざが大量に出て周りにバレそう」「痛そう」とイメージされているは、後ろ向きではなく、前向きに施術を検討いただければと思います。
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医