脂肪吸引後におすすめのガードルと圧迫固定の必要性
更新日:2024年6月12日
太ももやふくらはぎなど、下半身の脂肪吸引後に着用していただく、ガードル(圧迫固定)の必要性をご存知でしょうか。これは、患部に適度な圧を加え、ダウンタイム中に起こる症状を緩和させることが目的です。
この記事では、脂肪吸引後の圧迫固定の必要性や下半身の脂肪吸引後にオススメの形のガードル、ガードル着用時の服装のポイントなどをお話しします。下半身の脂肪吸引をお考えの方はぜひご覧ください。
- 【モッズクリニックとは】
- 東京・銀座にある脂肪吸引・注入クリニック。
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<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引後におすすめのガードル
2. 脂肪吸引後にガードルで圧迫が必要な理由
3. 脂肪吸引後のガードルはいつまで着用すればいいの?
4. ガードル着用時におすすめの服装
5. ガードルがきつくて痛い!圧迫しすぎは逆効果?
6. むくみが気になる場合は着圧タイツの着用がおすすめ
7. ダウンタイムを軽くするには、適切な圧迫固定が大切
脂肪吸引後におすすめのガードル
下半身の脂肪吸引後は、ガードルを着用していただきます。ほとんどのクリニックが一人一人に合った圧迫固定のサイズを用意しており、施術後に圧迫固定の装着の仕方を教えてくれます。
しかし、クリニックによっては圧迫固定を扱っていないところもあり、その場合はガードルを扱っているWEBショップなどで購入する必要があります。
以下にて、おすすめのガードルの形・タイプをご紹介します。
足首丈:不要なむくみを予防
ネットでもよく販売されているガードルの中には、膝下丈・膝上丈のものも多く見られます。このタイプは服装で隠しやすく、長期間の着用の負担も減らせるのがメリットです。
しかし、太もも脂肪吸引後は足首周りが顕著にむくむので、膝周辺まででは圧迫範囲が足りず、不要なむくみが出てしまう可能性があります。そのため、当院としては足首まで生地があるガードルをおすすめします。
お仕事でスカートを履く必要があるなど、やむを得ない事情がある場合は、お仕事の時間帯だけ膝丈のガードルを、在宅時は足首丈のガードルといった形で、生活スタイルによって使い分けてみても良いかもしれません。
縫い目が外側にある:跡がつきにくい
靴下やスキニーパンツを履いた日、脱いだ時に跡がついた経験はありませんか? それと同じように、ガードル着用によって生地の縫い目が跡として残ることがあります。
ただ一点、普段と大きく異なるのが、跡が強く残ると治るまでに時間がかかるということ。普段から姿勢を正して、跡をつけない意識も大切ですが、縫い目や商品タグは外側についているガードルだとより安心でしょう。
ホック+ファスナー付き:安定力◎
太ももの脂肪吸引をした後は、患部をしっかり固定する必要がありますので、スパッツのように下から履くタイプよりも、ホック・ファスナーで固定できるタイプがおすすめです。
太もも外側にあるホックを止める→ファスナーを下から上に向かって閉めることで固定力がアップします。動いてもズレにくく、安定感があります。
モッズクリニックが採用しているガードル
当院の場合は脂肪吸引専用の圧迫着を採用しており、貸し出しも行っております。当院で採用している圧迫着に関しては、オンラインショップでも購入が可能です。
他のガードルに比べて丈が長く、むくみが集まりやすい足首まで圧迫できるガードルです。
股上が深めなので着用時のズレが少なく、付属のホックとファスナーで患部をしっかりと固定します。
脂肪吸引後にガードルで圧迫が必要な理由
脂肪吸引後に患部をガードルで圧迫すると、ダウンタイムを軽くすることができます。ここでは、具体的にどういったダウンタイムの症状が緩和されるのかご紹介します。
腫れを抑える
術後3日間は特に腫れの症状が強く出ます。腫れの原因はカニューレを挿入し、脂肪を吸引していく際に、血管や線維組織にダメージを与えてしまうからです。
圧迫することで、物理的に腫れを抑えることができます。
内出血を最小限にする
内出血は、術後2週間ほど続きます。内出血も腫れと同様、カニューレを挿入し脂肪を吸引していく際に、血管にダメージを与えてしまうことから起こります。
また、皮下脂肪を取り除いたスペースに血液が溜まり、皮膚の表面近くに移動してくるのも原因のひとつです。止血効果がある圧迫固定をすることで、内出血を最小限に抑えられます。
むくみを緩和する
むくみが落ち着くのは、術後2週間〜1ヶ月頃です。原因は、脂肪吸引後の身体が水分を溜め込みやすくなるため。手術時の麻酔液や水分は重力の関係で下方に蓄積しやすいので、下半身の脂肪吸引は特にむくみを感じやすいでしょう。
そこで適切な圧迫固定で、余ったスペースを圧迫し、体内への水分停滞を防ぐことで、むくみを早く改善できます。
痛みを和らげる
脂肪吸引後の痛みは術後3日間がピークで、それを過ぎると徐々に和らいでいきます。痛みの原因は、手術によって患部が傷つき、身体がダメージを受けるからです。
その痛んでいる患部を圧迫すると、動きを抑制し、痛みを緩和します。
脂肪吸引後のガードルはいつまで着用すればいいの?
脂肪吸引後のガードルの着用期間はクリニックによって異なりますが、当院では1週間までの圧迫をお勧めしています。
当院ではあくまでも「ダウンタイムをより楽にするために行なった方が良い」という方針です。
ガードル着用時におすすめの服装
ガードルの種類は、膝丈までのものと足首まであるものの2種類があります。一般的に下半身の脂肪吸引をした場合、使用されることが多いのは足首まで長さのあるタイプです。この場合、ガードルが隠れるように、ロングスカートやロングワイドパンツ、ゆったりとした洋服を着用しましょう。
なお、当院ではタイトなスカートやパンツは避けていただくようにしています。過度な圧がかかって痛みが強くなる可能性があり、動きにくくもなるためです。
ガードルがきつくて痛い!圧迫し過ぎは逆効果?
圧迫固定はきつい方が効果があるとお考えの方が多いかもしれません。しかし、圧迫のし過ぎはかえってダウンタイムの回復を遅らせてしまう可能性があります。
ここでは、圧迫がきつい場合に起こりうる症状をご紹介します。
血行不良
圧迫がきつ過ぎると血流が悪くなり、血行不良を起こします。血行が悪くなると、脂肪吸引によって傷ついた細胞の回復も遅れてしまうということになります。
神経麻痺
固定のし過ぎで血行が悪くなると、神経が麻痺して痺れを起こすことがあります。痺れを感じたらすぐに圧迫を緩めましょう。
きつ過ぎると感じた場合は、脂肪吸引を受けたクリニックに相談しましょう。どれくらいの加減が良いのか、教えてくれるはずです。
術後1ヶ月以降、むくみが気になる場合は着圧タイツの着用を
むくみは重量で下に落ちてくるものです。よって、下半身の脂肪吸引でむくみを感じやすい人も多いと思います。
もし、術後1ヶ月が過ぎてもむくみが気になる場合は、着圧タイツを着用しましょう。市販で売られているもので問題ありません。サイズ展開はS〜Lまであり、ぴったりのものが見つかるはずです。むくみの緩和に非常に効果があり、適度な圧を加えることで、むくみ軽減につながります。
ダウンタイムを軽くするには、適切な圧迫固定が大切
脂肪吸引後に着用するガードルについて詳しくお話ししました。
脂肪吸引後のダウンタイムはなるべく軽くしたいもの。そこで痛みやむくみ、内出血などを緩和してくれるガードルが活躍します。圧迫の度合いや着用は施術を受けたクリニックの指示に従いましょう。
また、圧迫を続ける上でゆるく感じるようになりますが、それはむくみや腫れが落ち着いてきている証拠ですので、ご安心ください。圧迫固定のサイズが合わなくなってきた際は、サイズを詰めるか再度自分に合ったサイズのものを購入して、適切な圧迫固定を心がけましょう。
以下のページにてダウンタイムの経過を詳しくご紹介しています。よければ参考にしてみてください。
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医