脂肪吸引のデメリットとは?避ける方法はメリットも解説
2020.07.27 12:46
美しいスタイルを手に入れることができる脂肪吸引。しかし、なかには「思ったより効果がなかった…」と後悔する人もいます。
そこで今回は、後悔のない施術を受けるために知っておいていただきたい「脂肪吸引のメリットとデメリット」をまとめました。
また、そのデメリットを回避するクリニック選びのコツもご紹介しております。納得の行く脂肪吸引を受けるための材料としてお役立てください。
- 【モッズクリニックとは】
- 東京・銀座にある脂肪吸引・注入クリニック。
脂肪吸引と豊胸の症例は全て合わせると10,000件以上。HPで公開中の症例は1,600件以上。
脂肪吸引・注入に関する古い情報や間違った情報を正すべく、YouTubeなどでも積極的に情報を発信中。
<この記事でわかること>
1.脂肪吸引とは?
2.脂肪吸引のデメリット
3.脂肪吸引のメリット
4.施術前に知っておいて欲しい、クリニック選びのポイント4つ
6.まとめ
脂肪吸引とは?
脂肪吸引は「カニューレ」と呼ばれる3mm程度の吸引管を使用して、皮下脂肪を取り除く痩身施術です。
吸引方法を大きく分けると、手動で吸引するシリンジ法と機器を使った方法があり、現在は機器を使った方法が主流です。その中でも、超音波で脂肪を遊離する「ベイザーリポ」、振動で脂肪をほぐしながら吸引する「アキーセル」という機器を使った方法が多く行われています。
脂肪吸引と言えば、ひと昔前まで「強い痛みを伴う」「長期休暇が必要」といったイメージが強く、マイナスな印象を抱く方が多くいらっしゃいました。
しかし、近年は脂肪吸引技術の発展により、ダウンタイムを抑え、最短翌日からお仕事に行ける時代に。美容医療が身近な存在になった現代において、年々需要の高まりを見せている美容施術です。
脂肪吸引のデメリット
さて、ここからが本題の「脂肪吸引のデメリット」です。
内臓脂肪は落とせない
男性のお腹に多いのですが、内臓脂肪が多くついているケースでは、脂肪吸引の効果が見られないことがあります。というのも、脂肪吸引で吸引できるのは皮下脂肪のみですので、内臓脂肪は吸引出来ません。
ちなみに、皮下脂肪と内臓脂肪の見極め方は至って簡単です。指でつまめるのは皮下脂肪、つまめないのは内臓脂肪ですので、「脂肪吸引で取れるのはつまめる脂肪」ということを認識しておきましょう。
全くリバウンドしないわけではない
メリットの段落でもお伝えした通り、脂肪吸引は脂肪細胞の数を減らす手術ですので、リバウンドしにくいのは事実です。
しかし、全くリバウンドしないというわけではありません。手術で除去した脂肪細胞の数が戻ることはありませんが、吸引箇所以外の脂肪細胞の数は変わりません。そのため、脂肪吸引したからといって油断して暴飲暴食を繰り返せば、他の部位に脂肪がつくことがあります。
体重はさほど変化しない
誤解されている方も多いのですが、脂肪が減る=体重が減るわけではありません。
実は、脂肪自体はそれほど重くありませんので、脂肪吸引を受けても大きく体重が変化するわけではないのです。
また、術後は水分代謝が落ちて水分を溜め込んでしまうため、一時的に体重が増える患者様もいらっしゃいます(むくみが解消されれば体重も戻りますので、太るわけではありません)。
ダウンタイムがある
脂肪吸引は、手術を受けた直後に完成する施術ではありません。
もちろん手術翌日でも細くはなりますが、「ダウンタイム」と呼ばれる術後の回復期間があり、この期間中はむくみや内出血、痛みなどが生じます。
ダウンタイムの主な原因
脂肪吸引のダウンタイムの主な原因は2つあります。
原因1:脂肪の周辺組織がダメージを受けるため
脂肪吸引は、カニューレを左右前後に動かしながら皮下脂肪を除去していく施術です。このカニューレ操作の刺激によって脂肪の周辺組織がダメージを受け、内出血や痛みなどが生じます。
原因2:手術に用いる麻酔液・止血剤が体内に蓄積するため
脂肪吸引の手術では、術中の痛みや出血を抑えるため、脂肪を吸引する前に麻酔液・止血剤を注入します。術後、これらは水分として体内に残り、むくみや痛みの原因になります。
ダウンタイムの目安
下記の表にて、脂肪吸引の主なダウンタイムの症状とピーク、落ち着く時期の目安をまとめました。
脂肪吸引の完成は半年後になりますが、代表的な症状である内出血や痛みは1〜2週間程度で落ち着きます。
痛み | むくみ | 内出血 | 拘縮 | |
症状 | 強い筋肉痛のような痛み | 脂肪吸引によって余ったスペースに水分が溜まる ※患部が太く見えてしまう時期もある |
時間を経て、 青紫→黄色に変化 |
患部周辺の皮膚表面が凸凹したり、つっぱったりする ※術後2,3週間頃から出現 |
ピークの時期 | 術後〜3日 | 術後〜1週間 | 2週間〜1ヶ月程度※吸引量が多いと長引きやすい | 術後1〜3ヶ月頃 ※吸引量によって時期に差が生じる※元々皮膚が薄い箇所は拘縮を感じやすい |
落ち着く時期 | 術後1週間程度 | 術後〜1週間 | 2週間程度※体質によって出やすい人とそうでない人がいる | 術後3〜6ヶ月 |
※ダウンタイムの時期は施術部位や吸引量、体質によって個人差があります。
ダウンタイムの程度を抑えるポイント
脂肪吸引のダウンタイムをゼロにすることは不可能ですが、症状の程度を最小限に留めることは可能です。そのために必要なポイントを3つご紹介します。
ポイント1:手術時間の長さ
手術時間が長引くと、麻酔の投与量・術中の出血量が多くなり、患者様の体に負担がかかります。そのため、手術時間が短ければ短いほど、体の負担軽減に繋がります。
とは言え、手術時間が短すぎて十分な量の脂肪を吸引できなければ、高い痩身効果は見込めません。
そこで重要になってくるのが、適切な手術時間の中で効率的に脂肪を吸引すること。ドクターの技量・経験値が問われる部分です。
ポイント2:使用している施術道具
術後に生じる痛みや内出血の原因としてあげられるのが、カニューレ操作の刺激です。通常、多くのクリニックでは直径4.6mmのカニューレが使用されますが、当院では直径3mmの細いカニューレを使用し、体へのダメージを物理的に抑えています。
その他、湾曲したものや長いものなど、様々な形状の特注カニューレを使い分けながら効率良く脂肪を除去することで手術時間の短縮にも繋がり、麻酔の投与量・出血量を抑えることが可能です。
ポイント3:麻酔液・止血剤の絞り出しの有無
ダウンタイムの程度はドクターの技量だけでなく、術後の処置内容にも大きく関係します。
例えば、むくみ・痛みの原因となる麻酔液・止血剤の処置もそのひとつ。これらはなるべく早い段階で体外に放出させることで、症状を軽減できます。
ポイントは「術後に麻酔液の絞り出しを行っているか否か」です。当院では2度にわたって麻酔液の絞り出しを行なっており、このひと手間がダウンタイムの軽減に大きく役立ちます。
失敗のリスクがある
近年では脂肪吸引機器の性能も上がり、技術力の高いドクターが増えています。しかし、失敗のリスクがあるのも事実です。クリニックの扱う機器の性能やドクターの技術次第では、皮膚がたるむ・ボコボコになるといった失敗もあり得ます。
ここでは、他院修正にいらした患者様の一例をお見せしながら、失敗の原因を解説いたします。
よくある失敗1:バランスが不自然
隣接部位とのバランスが崩れ、ボディラインが不自然になってしまう失敗です。
上記の写真は、他院で太ももとお尻の脂肪吸引をされた方。太ももは細くはなったそうですが、お尻が大きく見えてしまっており、綺麗な仕上がりとは言えません。
これは術前のデザイン不足、脂肪をまんべんなく吸引できなかったことが原因です。
よくある失敗2:凸凹ができる
一部分の脂肪だけ取り残され、他の吸引箇所と差が生じて凸凹に見えるケースもあれば、脂肪の取り過ぎで皮膚が癒着し、表面が凸凹してしまうケースもあります。
この写真の方は、前者のケースです。お尻上部の外側(赤い矢印部分)の脂肪が過度に吸引されており、不自然な凹みが見られます。
よくある失敗3:皮膚がたるむ
脂肪の層や肌質を把握しないまま脂肪を吸引すると、皮膚が余り、たるんでしまうことがあります。
特に注意したいのが、皮膚が薄く、デリケートな太ももの内側。しっかり吸引すべき部分ですが、肌質を確認しながら脂肪吸引をしないと皮膚がたるんでしまいます。
よくある失敗4:段差が生じる
しっかり吸引された部分と取り残された部分が混在していると、その境目に不自然な凸凹・段差が生じてしまいます。当院の他院修正では、上腹部・胸下の脂肪が取り切れておらず、不自然な段差が見られるケースが多いです。
実際にこちらの写真の方は、肋骨上(胸下)の脂肪が吸引されておらず、お腹上部に不自然な段差ができていました。
よくある失敗5:お尻が垂れる
太ももの脂肪吸引をする際、「太もも後面とお尻の境目の脂肪をどうにかしたい」とお考えの方も多いと思います。
しかし、この部分はお尻を支える大切な役割を担っています。お尻が垂れてしまうリスクがあるので、過度な吸引は厳禁です。
よくある失敗6:傷跡が目立つ
脂肪吸引の傷跡が大きく目立つと、周囲にバレる原因になる上、好きなファッションを楽しむことができなくなってしまいます。
脂肪吸引をする前は「細くなるなら傷はどこでも良い」と、お考えになる方も多いのですが、実際の写真を見ていただくと、傷の位置・大きさの重要性をご理解いただけるはずです。
失敗回避策:技術力の高いドクターを選ぶ
脂肪吸引における失敗は、脂肪の取り残しや取りすぎによるもの。つまり、ドクターの技術不足が原因です。ここでご紹介したような失敗を回避するには、技術力の高いドクターを選ぶ必要があります。
そこで、脂肪吸引を受ける方にひとつ確認いただきたいのが、ドクターの症例数です。症例写真はそのドクターの経験且つ、技術を示していると言っても過言ではありません。
ブログやSNSで症例を頻繁に更新しているかどうかを確認してみてください。その上で好みの症例が多いドクターを選ぶと、失敗を回避できる可能性は極めて高いでしょう。
費用が高い
脂肪吸引をはじめとする「美容整形手術」は、自由診療ですので、手術費用が高額になってしまいます。
脂肪吸引のデメリットとして「費用の高さ」を一番に思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
脂肪吸引の費用相場【部位別】
脂肪吸引の費用相場を表にまとめました。お腹や太ももは吸引箇所が細かく分かれており、全体を吸引する場合と一部分だけ吸引する場合で大きな差が生じます。
基本的には「各部位+麻酔代などの合計金額=脂肪吸引にかかる総額の費用」とお考えください。
脂肪吸引の費用相場まとめ
部位 | 代表的な吸引範囲 | 費用相場 | 別途でかかる費用 |
---|---|---|---|
顔回り | 頬・顎下 | 20〜50万円 | 麻酔、消耗品、アフターケアなどに必要な代金 |
二の腕回り | 二の腕・肩 | 20〜50万円 | 麻酔、消耗品、アフターケアなどに必要な代金 |
お腹回り | 上腹部・側腹部・下腹部・胸下・腰 | 20〜120万円 | 麻酔、消耗品、アフターケアなどに必要な代金 |
太もも回り | 太もも前側・太もも内側・太もも外側 | 20〜120万円 | 麻酔、消耗品、アフターケアなどに必要な代金 |
痩身エステや脂肪溶解注射との決定的な違い
脂肪吸引と比較される痩身エステやパーソナルジム、脂肪溶解注射などは1度の料金が数万円台で抑えられる一方、何度も通う必要があり、一度で効果が出るわけではありません。
特に脂肪吸引とよく比較される脂肪溶解注射の場合、高い痩身効果を得るには回数を重ねなければならず、結果的に脂肪吸引以上の費用がかかってしまうケースもあります。
その点、脂肪吸引は一度の施術で痩身効果が見込めるのはもちろん、術後リバウンドしづらいのが特徴です。こうして比較してみると、脂肪吸引は費用対効果が高い施術と言えるのではないでしょうか。
あまりにも安過ぎる費用は高リスク
価格重視でクリニック・ドクター選びを行う方も多いのですが、その選び方はおすすめできません。「安かろう悪かろう」ということわざがあるように、費用が異常に安い裏には何か理由があるはずです。
例えば、明らかに安価なモニターを募集している場合。手術に慣れていない新人ドクターが症例経験を積むためにモニターを募集している可能性があり、失敗のリスクが高まります。
決して脅すつもりはありませんが、脂肪吸引は手軽な施術ではありません。ある程度費用がかかっても、技術の高いドクターを選びましょう。
死亡事故のリスクがある
「脂肪吸引=危険」というイメージをお持ちの方は多いはず。そのイメージが定着してしまっているのは、脂肪吸引による死亡事故のニュースが影響していると考えます。実際のところ、過去には大量出血や麻酔が原因で事故が起きたニュースもありました。
ただ、事故のリスクを恐れ過ぎる必要はありません。手術である以上、リスクをゼロにすることはできませんが、ドクターが正しい方法で施術を行えば、事故を未然に防ぎ、安全な手術を受けることができます。
考えられる原因1:麻酔による事故
脂肪吸引では、多くの場合「静脈麻酔」と呼ばれる麻酔を使用します。これは腕の静脈から麻酔薬を注入し、患者様が眠った状態で手術を行う麻酔です。
たまに患者様が眠っている間に呼吸が弱まるケースもありますが、ドクターが酸素モニターを確認しながら麻酔量を細かく調整・管理することで、安全に手術できます。
命に大きく関わってしまうのは、患者様の状態に気付かないまま手術を続け、呼吸が止まってしまうケースです。つまり、麻酔管理がしっかりしていれば、本来起こることはありません。
また、麻酔の大量注入による中毒症状も原因のひとつです。
麻酔による中毒症状は、軽度〜重度に分けられます。軽度な症状としてあげられるのが、めまいや吐き気、ろれつが回らないなどです。それが悪化すると血圧低下や意識混濁に陥り、更に悪化すると呼吸停止や痙攣といった重度な症状が見られ、命に関わります。
ただ、手術では適切な量の麻酔を注入し、麻酔管理が徹底されているのが一般的ですから、このような事故が起こる可能性は極めて低いと考えられます。
考えられる原因2:ドクターの技術不足
脂肪吸引の事故に関するニュースで、「カニューレの操作によって臓器損傷が起きてしまった」という情報を目にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。
これだけ聞くとかなり恐ろしい事故ですが、カニューレで臓器を損傷するという事態は、よほど未熟なドクターでない限りはあり得ません。
というのも、皮下脂肪は皮膚のすぐ下の層にあり、その下には筋膜、筋肉があります。お腹の場合はさらにその奥に内臓が位置しており、カニューレが筋膜・筋肉を突き破って内臓を傷つけることは考えにくいわけです。
手術ではカニューレを大きく動かしますが、高い技術を持ったドクターの場合、ただ強引に動かしているわけではありません。カニューレの動かし方はもちろん、脂肪吸引する層、カニューレとは反対の手の添え方など、細部まで考え尽くされた高度な吸引技術によって、正しい層にアプローチしています。
手術中に痛みを伴うことがある
たまに「手術の途中で麻酔が切れて目が覚めた、痛みを感じた」という口コミ・経験談を目にしますが、麻酔が切れるのはごく稀なケースです。担当医が麻酔薬の種類や投与量、深度などをしっかり見極めて管理していれば、本来このようなことは起こりません。
脂肪吸引の麻酔の種類
脂肪吸引で使用されている麻酔は4種類あります。
局所麻酔
患部周辺に麻酔薬を注入して行う、部分的な麻酔です。歯医者で使われる注射の麻酔をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。
局所麻酔は体への負担が少ない分、手術中は意識があるために怖さを感じることがあります。
硬膜外麻酔
背骨の間に針を刺して行う局所的な麻酔です。こちらも手術中の意識がある状態で行う上、背骨の間に針を刺す時に痛みと怖さを感じやすいというデメリットがあります。
全身麻酔
気道挿管によって人工呼吸を行う麻酔です。意識がなくなるので痛みや恐怖感はありませんが、体への負担が大きく、術後にめまいや吐き気などの副作用があります。
静脈麻酔
当院でも採用している静脈麻酔は、点滴で麻酔薬を注入する麻酔です。患者様が眠った状態で行うので、痛みを感じることなく、患者様にとって最もベストな麻酔方法と考えています。
麻酔の回避策:細かい麻酔管理で体の負担を軽減
手術の途中で目が覚めたり、痛みを感じたりするのは、麻酔管理が行き届いていないためです。そこで当院では手術の侵襲度に合わせて麻酔薬を使い分け、患者様の状態を見ながら麻酔薬の投与量をコントロールしています。
安全な手術をする上で欠かせない、細かい麻酔管理。患者様の体の負担も抑えることができるのはもちろん、術後の副作用(吐き気や寒気)軽減にも繋がります。
脂肪吸引のメリット
脂肪吸引はデメリットだけではなく、以下のようなメリットがあります。
痩身効果が高い
脂肪吸引は、皮下脂肪を物理的に除去する手術です。当たり前ですが「除去した脂肪の分だけ細くなる」わけですから、ダイエットや痩身エステと比較しても、確実に細くなる方法と言えます。
ダイエットでは落ちなかった脂肪を落とせる
非常に残念ですが、ダイエットでは部分痩せが期待できません。
「ダイエットしても二の腕の脂肪が落ちない」「体重は減ったのに、下半身は太いまま」というお悩みを抱える方は多いでしょう。
実は、脂肪は一つの塊ではなく、いくつもの脂肪細胞が集まってできています。このひとつひとつの細胞が大きくなれば太り、小さくなれば痩せるという仕組みです。ダイエットでは、脂肪細胞はひとつひとつが膨らんだりしぼんだりしますので、どこか一部位の脂肪細胞だけを小さくするのが難しいと言えます。
その点、脂肪吸引は一部分の皮下脂肪を除去することができます。つまり脂肪吸引は、ダイエットではできなかった部分痩せができる方法なのです。
ダイエットと比較するとリバウンドしにくい
脂肪は、いくつもの脂肪細胞が集まってできているとお話ししました。
ダイエットをして痩せると、それぞれの脂肪細胞がしぼんで小さくなり、細くなります。しかし、脂肪細胞の数は変わりませんので、その後、暴飲暴食や運動不足が続けばまたすぐに脂肪細胞が膨らみ、太ってしまいます。これがリバウンドのメカニズムです。
一方の脂肪吸引は、脂肪細胞を物理的に除去します。言い換えれば「脂肪細胞の数自体を減らす」ということ。仮に脂肪細胞が大きくなったとしても、脂肪の母数が少なくなっているため、脂肪吸引をした部位はリバウンドしにくいのです。
施術前に知っておいて欲しい、クリニック選びのポイント4つ
デメリットを知って「脂肪吸引は止めておこうかな…」と思ってしまった方もいるかもしれません。しかし、ドクター次第である程度のデメリットを回避・軽減することが可能です。
良いドクターを選ぶためには、良いクリニック選びから。ここでは、施術前に知っておいてほしいクリニック選びのポイントを4つご紹介します。
ポイント①ダウンタイムへの配慮がある
脂肪吸引の手術の後は、必ずダウンタイムがあります。
ネットなどで「このダウンタイムが長い」という情報を得て、脂肪吸引に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。外科手術である以上ダウンタイムをなくすことはできませんが、術後のケアや手術の工夫次第で軽減することは可能です。
ポイント②カウンセリングに時間をかける
脂肪吸引後に後悔してしまう原因のひとつに、ドクターとのコミュニケーション不足があげられます。双方で理想のイメージにギャップが生まれたまま手術をすると、「思ったより効果がなかった…」「思っていたのと違う…」となってしまいます。
内臓脂肪が多くついていて効果が見られないケースでも、カウンセリング時にきちんと話ができていれば回避できるはずです。
ポイント③扱っている機器の性能が高い
脂肪吸引は、使用する機器によっても失敗リスクやダウンタイムの程度に差が出てきます。たとえば古い脂肪吸引機器は体へのダメージが大きく、手術中の出血が多くなってしまいます。加えて、脂肪周辺の組織を傷つけ、術後の皮膚がたるんでしまうこともあります。そうなるとダウンタイムが長くなり、仕上がりも綺麗にはなりません。
できるだけ失敗リスクを回避でき、体への負担の少ない機器を扱っているクリニックを選ぶのが良いでしょう。
ポイント④症例数が多い(経験豊富)
デメリットを回避するには、症例数についてもチェックしておく必要があります。症例数は、言わばそのドクターの技術力です。症例数が多ければ多いほど経験も豊富ですので、吸引技術が高く、失敗リスクも回避できる可能性が高いと言えます。
まとめ:脂肪吸引のデメリットはある程度回避できる
脂肪吸引のメリット、デメリットとクリニック選びのポイントをご紹介しました。脂肪吸引をお考えの方にとって、参考になれば幸いです。
この記事でもお話しした通り、脂肪吸引のデメリットを回避するにはクリニック・ドクター選びが重要で、脂肪吸引の成功はここにかかっていると言っても過言ではありません。
下記の動画では、脂肪吸引クリニック検討中の必ず知っていてほしい4つのポイントについて、長野院長が詳しく解説しています。よろしければ参考にしてみてください。
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医