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脂肪吸引

脂肪吸引の麻酔 – 静脈麻酔・全身麻酔・局所麻酔の違いについて徹底解説

脂肪吸引に必要不可欠な麻酔ですが、その安全性について不安を抱く方も多いのではないでしょうか。脂肪吸引において、麻酔の管理不備が原因となった事故のニュースも稀に報道されており、恐怖感を抱いてしまうのも無理はありません。
しかしながら、脂肪吸引を毎日行なっている当院としては、麻酔に対する恐怖心から脂肪吸引を諦めてしまうのは、非常にもったいないと考えています。なぜなら、使用する麻酔やドクターの技術、看護師のスキルによって、安全性の高い手術を行うことができるからです。
今回は、脂肪吸引で用いられる麻酔の種類と特徴、安全性を高めるためのポイントについてまとめました。ぜひこの情報をクリニックの選びの参考にしてみてください。

<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引の麻酔の種類
2. 脂肪吸引の麻酔で重要なポイント
3. 当院の脂肪吸引手術の流れ【麻酔から手術まで】
4. モッズクリニックの麻酔の特徴
5. まとめ

脂肪吸引の麻酔の種類

脂肪吸引で使われる麻酔は、大きく分けて4種類あります。それぞれの特徴やメリット、デメリットについては以下をご覧ください。

局所麻酔(意識あり)

歯医者で使われる麻酔のようなイメージで、脂肪吸引する部位に薬を注入し、局所的に痛みをなくす麻酔です。
この方法は体への負担が少ない分、術後の回復も非常に早いのが特徴です。ただし、手術中は意識があり、怖さを感じることがあります。
また、麻酔範囲が限られるため、広範囲の脂肪吸引には適しません。狭い範囲の脂肪吸引手術で使用されたり、他の麻酔と併用されたりするケースが多いです。

硬膜外麻酔(意識あり)

背骨の間に針を刺して麻酔薬を注入し、施術部位周辺の痛みをなくす方法です。こちらも手術中の意識がある状態で行う上、背骨の間に針を刺す時に痛みと怖さを感じやすいというデメリットがあります。
脂肪吸引の麻酔として採用するクリニックも多くありますが、メリット以上にリスクが上回ってしまうという考えから、当院では使用していません。

全身麻酔(意識なし)

医療ドラマなどでよく見る、大きな手術でよく用いられる麻酔です。手術は意識がない状態で行われるため、痛みや怖さを感じることはありません。
ただ、他の麻酔に比べて体への負担が大きく、術後の回復に時間を要します。術後はめまいや吐き気といった副作用が見られるケースも多くあります。

静脈麻酔(意識なし)

静脈に鎮痛剤・鎮静剤などが含まれる麻酔薬を注入することで、患者様が眠った状態になる麻酔です。全身麻酔との大きな違いは「呼吸方法」にあります。全身麻酔は自分で呼吸するわけではなく、器械によって呼吸をしている状態で、静脈麻酔は自発呼吸をしています。
こちらも全身麻酔同様、手術中に痛みや恐怖感を感じることはありません。
さらに、全身麻酔に比べて体の負担を抑えることができるので、当院としては最もベストな麻酔方法と考え、全例で静脈麻酔を使用しています。

脂肪吸引の麻酔で重要なポイント

脂肪吸引の麻酔を安全に行うためには、以下の点に注意が必要です。クリニック選びの参考にしてみてください。

細かい呼吸管理ができるか否か

静脈麻酔や全身麻酔を行う場合、施術に携わるドクターや看護師は、患者様の呼吸状態の変化に即座に対応できるよう、呼吸管理をしながら施術を遂行しなければなりません。
したがって、担当医や看護師には呼吸管理のスキル・綿密なチームワークが求められます。

麻酔の使用量が適切かどうか

麻酔の投与量を増やせば痛みを感じにくくなり、安全な手術ができるとイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、投与量が過剰になると中毒症状を引き起こす恐れがあり、最悪のケースで命に関わります。逆に投与量が少なすぎると呼吸が浅くなり、手術の途中で目が覚めてしまう可能性も。
安全な手術を行うには、患者様の体に合わせて麻酔の投与量をコントロールしていく必要があります。

患者様の全身状態を把握しているか否か

手術を行うクリニックは、患者さんの全身状態を詳細に評価し、合併症のリスクを見極める必要があります。特に肥満や高血圧、糖尿病などの既往症がある場合は特に注意が必要です。
術前のカウンセリングでは既往歴や服用中の薬、アレルギーをお伺いしたり、手術当日までに血液検査を行いますが、すべては安全な手術を行うために必要な確認です。

当院の脂肪吸引手術の流れ【麻酔から手術まで】

脂肪吸引の麻酔は、手術室に入ってから行われます。実際の様子を見る機会がない分、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、太ももの脂肪吸引を行なったスタッフの密着動画を参考に、脂肪吸引の麻酔から手術までの流れをご説明します。

静脈麻酔をかける

手術を行う前に麻酔の点滴を開始します。点滴の中には感染を防ぐ化膿止め、痛み止め、眠くなる薬などが含まれています。
麻酔開始後、5分ほどで気持ちよくなり、ウトウト眠ってしまいます。

傷口を作り、スキンポートを装着

患者様が眠ったことを確認したら、カニューレの挿入口(傷)を作ります。傷の位置は体のシワや下着で隠れる箇所ですので、目立つことはありません。
なお、カニューレを何度も往復すると皮膚にダメージがかかるため、当院では傷口を保護する「スキンポート」と呼ばれる器具を装着しています。これによって色素沈着を防ぎ、傷の治りを綺麗にすることが可能です。

脂肪層に麻酔液を撒く

脂肪層に麻酔液(チュメセント液)を散布します。これによって脂肪層を膨らませ、脂肪を吸引しやすい状態を作ります。

ベイザー波を照射し、脂肪を遊離

カニューレで脂肪を吸引する前に、特殊な超音波「ベイザー波」を照射します。
この超音波は、脂肪の周辺組織(血管・線維組織など)を温存したまま、脂肪細胞だけを溶かすことができます。

脂肪をやさしく吸引

「ベイザー波」の照射で溶かした脂肪細胞を、刃のないカニューレでやさしく吸い出します。

モッズクリニックの麻酔の特徴

先ほどもお伝えした通り、当院では「静脈麻酔」を採用しています。
ここでは、手術の安全性を高めるために行なっている当院の工夫をご説明いたします。

施術経験豊富なドクターが在籍

ドクターによって得意施術が分かれる美容クリニックもありますが、当院は脂肪吸引・注入施術が専門分野です。そのため、ドクター全員が毎日複数件の脂肪吸引・注入施術を手掛けており、この分野における高水準の技術と多数の経験を蓄積しています。
その技術と経験によって患者様の体への負担軽減や適切な麻酔量・吸引量を見極め、安全な手術を行います。

細かい麻酔管理を徹底

施術経験者の口コミで「手術の途中で目が覚めた」または「痛みを感じた」という内容を目にしたことがある方も多いのではいでしょうか。このようなことが起こる原因のひとつとして、麻酔管理の不備が考えられます。
当院では、モニターを見ながら細かく呼吸管理を行うのはもちろん、術後の副作用を抑えるための工夫を実施。経験豊富な医師と看護師が細かい麻酔管理を徹底しています。

手術1件ごとに2名以上の看護師を配置

当院に在籍する看護師は、一般病棟で数多くの外科手術を経験してきたスタッフが多数を占めており、脂肪吸引のオペ介助や術後処置において、これまでの経験を発揮しています。
また、安全性を第一に考え、手術時は必ず2名以上の看護師を配置します。手術のサポート・患者様の状態把握・術後処置など、看護師ごとに対応領域を分担することで、安心安全な手術を行います。

まとめ

今回は、脂肪吸引の麻酔について解説しました。

脂肪吸引手術の安全性に大きく関わってくる麻酔。「どの方法なら安全なの?」と悩んでしまう方も多いと思います。
そういった方はこの記事とともに、麻酔科医として12年の経験を持つ山田ドクターのブログも参考にしてみてください。麻酔の基礎知識や重要なポイント、脂肪吸引におけるベストな麻酔方法が分かります。

麻酔とは①鎮静について
麻酔とは②鎮痛について
麻酔とは③不動について
麻酔とは④バランスについて
麻酔とは⑤結局どの方法がベスト?-1
麻酔とは⑥結局どの方法がベスト?-2

この記事の監修医師

長野寛史 院長

モッズクリニック 院長長野寛史 院長

患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。

経歴

  1. 1982年岩手県生まれ
  2. 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
    亀田総合病院 入職
  3. 2008年東京慈恵会医科大学 入職
  4. 2012年THE CLINIC 入職
  5. 2013年THE CLINI 福岡院 就任
  6. 2015年THE CLINIC 東京院 就任
  7. 2016年モッズクリニック 開院

所属学会・資格