<この記事でわかること>
1. お腹の脂肪吸引後に生じる拘縮(こうしゅく)とは?
2. お腹の拘縮の期間
3. 拘縮を緩和させる方法
4. まとめ
お腹の脂肪吸引後に生じる拘縮(こうしゅく)とは?
脂肪吸引後、吸引箇所の皮膚表面が凸凹したり、硬くなったり、動かした時につっぱったような感じになる症状です。手術で脂肪が取り除かれたことで生じた空洞部分(皮膚とのスペース)の周辺組織が、お互いにくっついて回復しようとする過程で起こります。
以下で、実際の写真をご覧いただきましょう。お腹の脂肪吸引後1ヶ月の様子です。
よく見ると皮膚表面がやや凸凹しているのがお分かりいただけるでしょうか。これが拘縮です。
皮膚のつっぱり感や凸凹を目にすると、不安に思われる患者様もどうしても多いのですが、拘縮は脂肪吸引を受けた方全員に起こる体の正常反応です。失敗ではありませんのでご安心ください。
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。
副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事がありましたらいつでもご連絡ください。
施術の価格: 価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
お腹の拘縮の期間
術後のダウンタイム症状は拘縮だけでなく、痛みや腫れ、むくみ、内出血なども生じます。
ダウンタイムの流れとしては、まず術後2〜3日をピークに痛みや腫れが生じ、その後出てくるのが、むくみと内出血。内出血は術後1~2週間頃、むくみは術後2週間〜1ヶ月頃を目安に落ち着きます。
拘縮は、こうしたダウンタイム症状の最後に生じる症状です。症状が出始めるのは、上記の症状が落ち着いた術後3週間~1ヶ月頃。術後3〜6ヶ月かけて落ち着いていきます。
拘縮を緩和させる方法
拘縮は何をしなくとも、時間とともに治まっていくものですが、アフターケアによって早期回復効果が見込めます。症状緩和のために重要なのが「血行促進」です。
以下でその具体例をご紹介しましょう。
マッサージ
お腹は吸引量が多く、拘縮も顕著に出やすい部位。患部のマッサージは血流やリンパの流れを促進し、拘縮を緩和する効果が期待できます。
マッサージの方法としては、患部周辺を手のひらで揉みほぐし、その後、凹凸の気になる部分や皮膚の硬くなった部分を指で押したりつまんだりして重点的に揉みほぐします。力加減は痛みを感じない程度に、1日10~15分程度を目安に行なってください。
インディバ
インディバとは、高周波温熱機器を用いるトリートメント施術です。脂肪吸引のアフターケアの施術としてよく知られている方法のひとつであり、高周波を当てることによって体の深部を温め、血流やリンパの流れを促進します。
インディバが受けられる場所は、美容クリニックやエステサロンなど。当院では術後1週間の抜糸のタイミングで、術後のアフターケアとしてインディバを受けていただけます。
まとめ
お腹の脂肪吸引後のダウンタイム症状のひとつ「拘縮」について、原因や期間、緩和方法をご紹介しました。
脂肪吸引は手術で物理的に脂肪を除去する施術のため、その回復過程でダウンタイムが生じます。今回取り上げた「拘縮」もそのひとつです。
特にお腹は他の部位と比べて吸引量が多く、施術範囲も広いため、拘縮の程度が強く出る傾向にあります。拘縮が出ると驚かれる方、不安になられる方も多いのですが、これは体の正常反応です。時間の経過とともに徐々に改善していきますので、ご安心いただければと思います。
もし1日でも早い回復をご希望の方は、上記でご紹介したマッサージやインディバをご検討ください。