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脂肪吸引

脂肪吸引は安全? ダイエットとの違いや知っておきたい危険性について

突然ですが、脂肪吸引に対してどんなイメージを抱いていますか?
おそらく多くの方は「痛い」「危険」「ダウンタイムが辛い」といったネガティブなイメージを持たれていると思います。

こういったイメージが根強く残る脂肪吸引。当院のメール相談には「施術に興味があるけど、怖くてなかなか勇気が出ない」といったご相談をよくいただきます。
そこで今回の記事では『脂肪吸引の安全性』について触れていこうと思います。情報収集をしていて「脂肪吸引って本当に安全なの?」と不安に感じた方は是非この記事をご覧ください。

<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引は安全なのか?
2. ダイエットと脂肪吸引の違い
3. 脂肪吸引後に必ず起こるダウンタイムとは?
4. 脂肪吸引を安全に受けるために必要なポイント3つ
5. 脂肪吸引の安全性まとめ

脂肪吸引は安全なのか?

時折報道される脂肪吸引の事故のニュースの影響から「脂肪吸引=危険」とイメージされる方も多いと思います。確かに過去には、大量出血や麻酔が原因で重大な事故が起きたニュースもありましたが、そのケースはごく稀です。

今は手術に用いる機器や医師の技術が大きな進歩を遂げ、体の負担を抑えた施術ができるようになりました。手術である以上「リスクは一切ない」とは言えませんが、医師が正しい方法で施術を行えば、至って安全です。

以下では患者様によくいただく「安全性に関する質問」をまとめました。

よくある質問1:「手術中に麻酔が切れて目が覚めない?」

「手術中に麻酔が切れて目が覚めることはありませんか?」といったご質問を頂くことがありますが、適切な麻酔を使用し、麻酔深度をきちんと管理すれば目覚めることはありません。
モッズクリニックでは静脈麻酔を使用し、麻酔深度を細かく管理しているので、このようなことが起こったケースは今まで一度もありません。
麻酔のことは文章での説明が難しいので、良ければ北條先生の動画をご覧ください。非常に分かりやすくまとまっています。

よくある質問②「カニューレで内臓を傷付けたりしない?」

脂肪吸引で内臓を損傷するようなケースは、よほど未熟な医師でない限りはありません。
皆さまご存知の通り、脂肪吸引は皮下脂肪を除去する施術です。皮下脂肪は皮膚のすぐ下の層にあり、その下には筋膜、筋肉があります。お腹の場合はさらにその奥に内臓が位置していますので、カニューレが筋膜・筋肉を突き破って内臓を傷つけることはなかなか考えにくいです(筋膜・筋肉と皮下脂肪はまったく感触が異なります)。

ダイエットと脂肪吸引の違い

続いては、ダイエットと脂肪吸引の違いについてお話しします。
そのお話をする前に知っておいていただきたいのが、脂肪はひとつの塊ではなく、小さな脂肪細胞が集まってできているということ。ひとつひとつの脂肪細胞が肥大すれば太り、小さくなれば痩せる。これがダイエットで痩せるメカニズムです。

ダイエット=脂肪細胞の数は変わらない

ダイエットで痩せるのは脂肪細胞が小さくなった状態であり、細胞の母数は変わりません。そのため、一度細くなってもその後生活習慣が戻れば脂肪細胞が大きくなるでしょう。そうすると、リバウンドしてしまいます。
また、ダイエットでは全身の脂肪細胞がまんべんなく小さくなっていくので、ダイエットによる部分痩せは医学的に難しいと証明されています。

脂肪吸引=脂肪細胞の数を減らす

脂肪吸引は、皮下脂肪を物理的に取り除く施術です。ダイエットとは違って脂肪細胞の母数を減らすので、術後にそれぞれの脂肪細胞が大きくなっても、術前よりも太りにくい状態になります。つまり、リバウンドしにくいということです。

脂肪吸引後に必ず起こるダウンタイムとは?

脂肪吸引によってダメージを受けた体が回復していくまでの期間を「ダウンタイム」と呼びます。この期間中の症状を知らずに施術を受けると、術後に不安を抱えてしまう方もいらっしゃいますので、ダウンタイム期間中の主な症状を解説します。

痛み

痛みは、手術で体がダメージを受けることで生じます。感覚としては強めの筋肉痛に似ており、我慢できないほどの激痛ではありません。症状のピークは手術当日の麻酔が切れてから術後2~3日まで。術後1週間頃には落ち着きます。
脂肪の吸引量が多いほど痛みが強く出る傾向にありますが、痛みに弱い方は処方される鎮痛剤でコントロールが可能です。

腫れ

吸引した脂肪の周辺組織がダメージを受け、炎症を起こすことで腫れが生じます。症状のピークは手術当日から術後3日ほどで、術後1週間を目安に落ち着きます。
患部が熱っぽくなるため、アイシングをして患部を冷やすことで炎症を軽減できます。また、圧迫で物理的に腫れを抑えることも早期回復に有効です。

内出血

術中・術後に出た血液が皮膚の表面近くへ移動することで生じるのが、内出血です。手術翌日から徐々に出始め、術後1週間がピークとなり、術後2週間を目安に落ち着きます。最初は見た目に驚かれる方もいますが、圧迫や体を温めて血行促進することで早期回復が期待できます。

むくみ

内出血同様、術後1週間はむくみのピークで、2週間を目安に落ち着きます。手術後の体は水分を溜め込みやすくなっており、何もしなくてもむくみやすい状態になります。
術後はこまめな水分補給を心がけ、できるだけ患部を動かすようにしましょう。あまりにも動かないとさらにむくむので、ダウンタイム中は適度に動くことが重要です。

拘縮(こうしゅく)

脂肪吸引で除去した脂肪の部分は空洞になり、その空洞を埋めるため周辺組織がくっつく過程で起こるのが、拘縮です。具体的な症状は、皮膚表面の凸凹や皮膚のつっぱり感です。
症状は術後3週間頃から生じ、術後3~6ヶ月かけて落ち着きます。マッサージやストレッチ、インディバを受けると早期回復が見込めます。

脂肪吸引を安全に受けるために必要なポイント3つ

脂肪吸引を安全に受けるためには、患者様自身でもあらかじめリスクを回避することが大切です。この章では、脂肪吸引を安全に受けるために必要な3つのポイントをご紹介します。

クリニック選び

脂肪吸引を受ける上で重要になるのが、クリニック選びです。
「家から近所だから」「料金が安いから」などと安易に決めるのは避け、複数のクリニックをきちんと比較して慎重に選びましょう。

クリニック選びの際は、インターネットで口コミやホームページを隅々までチェックしておくことが重要です。保証制度やアフターケアが充実しているか、クリニックのコンセプトや手術の方針に共感できるかなど、様々な視点から見てみましょう。
また、クリニックの候補は複数挙げ、カウンセリングを受けて院内の清潔感やスタッフの対応など、院内の雰囲気を自分の目で確認することも大切です。

医師選び

クリニック選びで情報収集する際には、医師の経歴もしっかりとチェックしておきましょう。脂肪吸引の経験年数が長い、または症例が多い医師は、技術と経験が蓄積されてい可能性が高いです。

なお、カウンセリング時には、実際に医師と話してきちんと意思疎通ができるかどうかもチェックしておきたいポイント。技術力があっても円滑なコミュニケーションが取れなければ、満足のいく結果が得られません。自分の体を安心して任せられる医師に担当してもらうことが一番です。

脂肪吸引の知識

改めてお伝えする必要はないかもしれませんが、ご自身で脂肪吸引の知識を深めておくことも重要です。今やスマホひとつで情報収集ができる時代ですから、施術の概要や症例、口コミには必ず目を通しておきましょう。
知識がゼロの状態では、カウンセリングを受けたときに医師の言うことを信じる他ありません。そうなると、他のクリニックや医師との比較がしづらくなってしまいます。
ご自身なりにきちんと知識を深めておけば、クリニック・医師選びに非常に役立ち、結果的にご自身の身を守ることにも繋がります。

脂肪吸引の安全性まとめ

脂肪吸引の安全性に関するテーマでお話ししました。参考になりましたでしょうか。また、少しは脂肪吸引に対する不安は払拭されましたでしょうか。
脂肪吸引は危険といったイメージを抱かれる方が多いかもしれませんが、皆さまが思っているよりも安全な施術であることがご理解いただければ幸いです。
もちろん手術なので100%言い切ることはできませんが、適切な方法で手術が行われれば、安全に脂肪吸引できます。

脂肪吸引に対して少しでも不安なことや疑問があれば、お気軽にご相談いただければと思います。是非ドクターメール相談をご利用ください。

この記事の監修医師

長野寛史 院長

モッズクリニック 院長長野寛史 院長

患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。

経歴

  1. 1982年岩手県生まれ
  2. 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
    亀田総合病院 入職
  3. 2008年東京慈恵会医科大学 入職
  4. 2012年THE CLINIC 入職
  5. 2013年THE CLINI 福岡院 就任
  6. 2015年THE CLINIC 東京院 就任
  7. 2016年モッズクリニック 開院

所属学会・資格