脂肪吸引後に水抜きが必要なケースはある?水が溜まる原因やむくみとの違い
更新日:2023年9月27日
「脂肪吸引後、患部に水が溜まる」という情報を目にしたことはありませんか? なかには、術後に何度か水抜きをしたという方の情報もありますよね。当院ではなかなかないケースですが、実際にあるようなので色々と調べてみました。
以下では、脂肪吸引後に水が溜まるメカニズムや原因を詳しく解説します。術前の情報収集にお役立てください。
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<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引後に水が溜まる原因
2. 脂肪吸引後に水が溜まる症状は2パターン
3. 「水膨れ」と「むくみ」の違いは?
4. 脂肪吸引後に水が溜まったままだと危険?
5. 脂肪吸引後の水膨れの対処法
6. 脂肪吸引後のむくみの対処法
7. まとめ
脂肪吸引後に水が溜まる原因
脂肪吸引後に水が溜まると聞くと怖いイメージを持たれる方も多いと思いますが、失敗ではありません。
水が溜まってしまうのには2つの原因があります。
原因1:吸引した脂肪と皮膚のスペースに麻酔液や血液が溜まる
脂肪を吸引すると、吸引した部分と皮膚の間に空洞のスペースができます。術後に水が溜まってしまうのは、そこに血液や麻酔液などが溜まるからです。脂肪を吸引した量が多いほどスペースも大きくなり、水分が溜まりやすくなります。
これらの水分は時間の経過と共に体内に吸収されるので、ご安心ください。
原因2:圧迫固定が弱く、スペースに水分が溜まる
脂肪吸引の術後は、患部を圧迫固定します。その目的は、手術によって生じたスペースを狭めるためです。
つまり、適切な圧迫固定を行わないとスペースが狭まらないので、水が溜まる原因になります。
脂肪吸引後に水が溜まる症状は2パターン
そもそも脂肪吸引後に水が溜まるというのは、「水膨れ」と「むくみ」の2パターンあります。
ここでは、それぞれの症状について詳しくご紹介します。
パターン1:水膨れができている
脂肪吸引後、脂肪を吸引した箇所が空洞になり、そこに血液と麻酔液が溜まることによって水膨れができます。水抜きは必須ではありませんが、水膨れが大きくなってしまった場合は、早急に対処することが重要です。
パターン2:むくんでいる
脂肪吸引後の身体は、体内に水分を溜め込みやすく、血液の循環悪くなります。これがむくみの原因です。むくみは身体の下方に強く出るため、特に足はむくみやすいとお考えください。
「水膨れ」と「むくみ」の違いは?
ここでは、同じ水が溜まる症状でも、「水膨れ」と「むくみ」は具体的にどう違うのかをご説明します。
水膨れは触ると柔らかい(水抜きが必要)
水膨れは患部に水が溜まり、触るとぶよぶよと柔らかいのが特徴です。見た目もむくみとは全く異なり、強く押すと破けてしまいそうなほど薄い膜で覆われ、皮膚の内側が半透明に透けて見えます。
この場合は、水抜きが必要です。
むくみは触ると硬い(水抜き不要)
むくみも水膨れと同様、患部に水が溜まることで起こりますが、大きな違いは触感です。むくみの場合、触ると皮膚がパンパンに腫れて硬くなります。
また、動くとだるい、重いといった症状も伴うのが「むくみ」の特徴です。
水膨れとむくみの違いまとめ
水膨れ | むくみ | |
---|---|---|
見た目 | 半透明に膨らむ | 患部がパンパンに晴れる |
処置 | 必要(水抜き) | 自然に治る |
触感 | ぶよぶよ | 硬い |
ご自身で判断が難しい場合は、クリニックに相談しましょう。
脂肪吸引後に水が溜まったままだと危険?
脂肪吸引後に水が溜まったままでも、むくみであれば時間の経過と共に完治するので、身体に悪影響はありません。
しかし、水抜きが必要なほど大きな水膨れができてしまった場合は、早めに対処すべきです。
脂肪吸引後の水膨れの対処法
水膨れができたしまった場合は、まずは施術を受けたクリニックに相談し、判断を仰ぎましょう。もし水がかなり溜まっているようであれば、水抜きで処置を行います。患部に注射器を刺し、溜まった水を吸い取ることで水膨れが解消されるでしょう。
水抜きは何回必要?
水抜きは、患部にどれだけ水が溜まっているかによって回数が異なります。体質や体型、どの部位を施術したのか、どれだけの量の脂肪を吸引したのかによっても差が生じるので、一概に◯回とは言えません。
たとえば、水抜きが1ヶ月に1回で済むという方もいれば、1週間に1度処置が必要な方もいます。
水抜きにかかる費用
脂肪吸引後の水抜きにかかる費用は数千円程度ですが、クリニックによって費用は異なります。1回大体5000円前後と見積もっておきましょう。
ですので、単純に5000円×水抜きの回数が費用になります。詳細は施術を受けたクリニックに問い合わせるといいでしょう。
脂肪吸引後のむくみの対処法
脂肪吸引後のむくみの対処法を詳しく紹介します。術後のアフターケアの参考にしてください。
適切な圧迫固定
適切な圧迫固定をすることでむくみを最小限に抑えることができます。術後、クリニックから適切なやり方を教えてもらえるので、その通りに行いましょう。
適度に身体を動かす
脂肪吸引後は身体がひどくむくむことから、倦怠感を伴います。動くのが億劫になりますが、同じ姿勢で過ごすのは血流が悪くなり、むくみを悪化させます。
術後は家事をしたり、散歩をしたりするなど、適度に身体を動かすようにしましょう。
身体を温める
身体を温めることを意識した生活を送ると、むくみの改善につながります。半身浴をする習慣を心がけたり、冷たい食べ物・飲み物は避けて温かいものを摂るようにしたりすると良いでしょう。
まとめ
脂肪吸引後に水が溜まる原因や水膨れとむくみの違い、対処法、水抜きにかかる費用まで詳しくご紹介しました。
通常は水が溜まってもむくみのケースが多く、その場合は時間の経過と共に体内に吸収されます。
もし水が溜まって、それがむくみではなく水膨れの可能性があるようであれば、速やかに施術を受けたクリニックで水抜きをしてもらいましょう。当院で水抜きが必要なケースはごく稀ですが、クリニックによっては水抜きが必要なケースもあるようでした。
この記事の監修医師
モッズクリニック 院長長野 寛史
患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。
経歴
- 1982年岩手県生まれ
- 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
亀田総合病院 入職 - 2008年東京慈恵会医科大学 入職
- 2012年THE CLINIC 入職
- 2013年THE CLINI 福岡院 就任
- 2015年THE CLINIC 東京院 就任
- 2016年モッズクリニック 開院
所属学会・資格
- 日本美容外科学会会員
- コンデンスリッチファット(CRF)療法認定医
- VASER Lipo認定医
- VASER 4D Sculpt(ベイザー4D彫刻)認定医