<この記事でわかること>
1. 脂肪吸引のやり直しは可能?
2. 脂肪吸引のやり直しができないケース
3. 脂肪吸引の再手術のデメリット
4. 脂肪吸引のやり直しが必要になる場合とは?他院修正の症例とともに原因を解説
5. 脂肪吸引のやり直しは同じクリニック?それとも別のクリニック?
6. 脂肪吸引以外でやり直しを行なうこともある
7. まとめ
脂肪吸引のやり直しは可能?
一度脂肪吸引を受けたものの、失敗の可能性がある場合、脂肪吸引をやり直しすることは可能です。しかし、すべてのケースでやり直しができるわけではありません。
まず最初に、脂肪吸引のやり直しを検討する期間をご説明します。
【やり直しを判断するための条件】手術から6ヶ月以上経過している
やり直しの可否を判断する場合、術後1週間や1ヶ月では確実な判断ができません。前提として、脂肪吸引を受けてから「通常6ヶ月以上が経過していること」が再手術可否の判断条件となります。
理由は、ダウンタイム中の症状が出ている間は再手術の判断をするのが難しいため。脂肪吸引後は必ずダウンタイムがあり、この期間中は腫れやむくみ、拘縮などの症状があらわれます。拘縮の症状が強く出ている時は、皮膚の表面に凸凹ができるので、失敗してしまったように感じるかもしれませんが、これらの症状は通常であれば時間とともに治まります。
よって、脂肪吸引が完成する術後6ヶ月以降にやり直しが必要かどうかを判断します。
術後6ヶ月以降、脂肪の取り残しや取り過ぎが認められる場合は?
実際の状態を診てみないと何とも言えないのですが、術後6ヶ月以降でやり直しが適用される可能性が高いのは、手術によってでこぼこが生じたり、取り残しがあったと認められたケースです。
脂肪吸引のやり直しができないケース
脂肪吸引のやり直しができるのは、術後一定期間が経過した上で、脂肪の取り残しや取りムラ、取り過ぎといった失敗が認められた場合とお話ししました。
逆に、やり直しができないケースは次の通りです。
術後6ヶ月以前
先ほどの段落でもご説明した通り、術後6ヶ月以前ではダウンタイム中の症状があり、確実な判断ができないためです。
皮下脂肪以外に原因がある場合
術後6ヶ月以降で思ったより細くならなかった場合、原因が皮下脂肪ではなく、筋肉や内臓脂肪にある可能性もあります。
例えばお腹の場合だと、内臓脂肪が多い方。ふくらはぎや太ももの場合、元の筋肉量が多い方は、想像通りの細さにならないこともあるでしょう。脂肪吸引ではなく、食事管理や運動、ボトックスで改善を図る必要性が出てきます。
そもそも論ではありますが、本来こういった話は担当医から患者様へ、事前に説明しておくべきです。医師は「筋肉量が多いのでガッツリ細くはならない」「内臓脂肪は吸引できないので、食事管理の必要がある」などと事前にお伝えし、患者様にご納得いただいた上で施術を行なう必要があります。
ボディラインを考慮して脂肪を残している場合
脂肪吸引は、闇雲に脂肪を取り除く施術ではなく、ボディラインを整える施術です。メリハリのあるボディラインにするために、あえて脂肪を残している箇所もあります。
さらに、脂肪吸引はボディバランスを考えて吸引する必要があります。そのため、施術部位だけがガッツリ細くなるというよりは、隣接部位とのバランスを考えて吸引していることも。こうした箇所につまめる脂肪があっても、取り残しではないので、やり直しの対象とはならないケースがあります。
再手術で現状よりも状態が損なわれると考えられる場合
クリニックによっては、医師が診断した結果「手術によって現状以上の結果となることはない」と判断され、再手術を断られるケースもあるようです。
この場合、他院に相談に行き、取り残しや取りムラが認められると、再度脂肪吸引ができるケースもあります。
脂肪吸引の再手術のデメリット
脂肪吸引の再手術には、当然デメリットもあります。
脂肪吸引の難易度が上がる
一般的に、一度脂肪吸引をした箇所は、手術前よりも組織が強く繋がるために脂肪の除去が難しくなります。一度目の手術よりも難易度が上がりますので、技術力の低い医師が担当すると、やり直しの手術を受けても必ずしも症状が改善しない可能性が考えられます。
費用面の負担
脂肪吸引を受けたクリニックでやり直しをする場合、保証制度の適応内であれば無料、あるいは通常料金よりも安く再手術ができる可能性が高いです。
とは言え、やり直し手術よりも難易度の低い一度目の手術で失敗してしまった点を踏まえると、費用がかかっても修正を得意とするクリニックにお願いした方が安心でしょう。
脂肪吸引のやり直しが必要になる場合とは?他院修正の症例とともに原因を解説
この章では、当院で行なった他院修正の症例をご紹介しながら、やり直しが必要な場合について解説します。
脂肪吸引の効果が感じられない
■施術:ベイザー脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。 副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事がありましたらいつでもご連絡ください。 施術の価格: 価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●太もも内側(両脚)200,000円 ●太もも外側(両脚)200,000円 ●太もも前面(両脚)200,000円 ●太もも全体550,000円 ●太もも全体+膝600,000円 ●太もも全体+お尻660,000円 ●太もも全体+膝+お尻750,000円
他院で脂肪吸引をしたものの「思ったようなラインにならなかった」とのお悩みで来院された方です。
当院で修正施術を行い、太もも外側の張り出しを抑えて、前側もスッキリするように吸引しました。写真は術後1ヶ月で拘縮期間中のため、ここからさらに引き締まっていきます。
原因
脂肪吸引後3~6ヶ月が経ち、腫れ・むくみ・拘縮などの症状が治まっても、術前との変化が感じられない場合、脂肪の取り残しが考えられます。取り残した脂肪がある場合、取り残した脂肪を除去することで改善が見込めます。
皮膚がでこぼこになった
■施術:ベイザー脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。 副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事がありましたらいつでもご連絡ください。 施術の価格: 価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
2年前、他院でお腹の脂肪吸引された患者様です。お腹上部に段差ができてしまい、同じクリニックで修正手術をしたものの、改善が見られなかったとのことで当院へご相談にいらっしゃいました。
お腹上部に多くの脂肪が取り残されており、不自然な見た目になっているのが分かります。そこで残された脂肪をベイザーで均して吸引し、なだらかになるように改善しました。
なお、拘縮が出ている時期は皮膚表面がでこぼこになりますが、術後3~6ヶ月すれば治まります。それ以降も皮膚のでこぼこや段差がある場合、やり直しが必要です。
原因
でこぼこの原因は、脂肪の取りムラです。お腹は吸引範囲が広いので、担当医には他の部位の施術以上に高い技術が求められます。症例の方は取り残した部分の吸引のみでしたが、取り過ぎが見られる場合は、その箇所に脂肪を注入することもあります。
左右差・不自然なボディラインになった
■施術:ベイザー脂肪吸引
施術の説明:ベイザー波を用いて皮下脂肪を溶かし、脂肪を根こそぎ吸引する施術です。 副作用(リスク):施術後は一定期間、痛み、浮腫み、内出血、色素沈着、などを生じることがあります。その他にも術後にご不安な事がありましたらいつでもご連絡ください。 施術の価格: 価格(モニター価格/税抜)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円
こちらの方は、肋骨の上辺りの脂肪がまったく吸引されず、逆にお臍周辺は取り過ぎでくぼんでしまい、ボディバランスが崩れています。つまり、脂肪の取りムラがある状態です。
一度目の手術を受けたクリニックに修正をお願いしたそうですが、取り合ってもらえなかったそうで、当院にご来院されました。修正後はお腹のくぼみが改善され、自然なボディラインに仕上がりました。
原因
左右差や不自然なボディラインの原因は、全体のバランスを考慮したデザインができていなかったり、吸引量が適切でなかったりすることです。この場合も、脂肪注入や脂肪吸引の組み合わせで改善を図っていきます。
脂肪吸引のやり直しは同じクリニック?それとも別のクリニック?
脂肪吸引のやり直しには高度な技術が必要です。そのためか、脂肪の取り残しや取りムラが明らかでも、再手術に応じてくれないクリニックも多いようです。
本来、脂肪吸引のやり直しが必要な場合、保証制度を利用して一度目に受けたクリニックで修正してもらう方法が費用面でも安心でしょう。しかし「対応が悪かった」または「やり直しを断られた」などの理由から、別のクリニックでの再手術を検討される方も少なくありません。
また、前述の通り、二度目の手術は一度目よりも難易度が上がります。そのため、一度目で失敗したクリニックや医師に改めて手術をお願いするのは不安という方も多いでしょう。
結論、脂肪吸引のやり直しは、必ずしも同じクリニックでやる必要はありません。再度相談に行った際のスタッフや担当医の対応を見て、少しでも不安を感じるのであれば、検討する必要がありそうです。費用はかかってしまいますが、別のクリニックでやり直しされることをおすすめします。
脂肪吸引以外でやり直しを行なうこともある
脂肪が取り残されている場合は、再度脂肪吸引をすることで改善が見込めます。
一方、取り過ぎででこぼこや左右差ができている場合は、脂肪吸引だけではなく、脂肪注入によって凹凸や左右左を修正するケースもあります。
また、必要以上に脂肪を取り除くと、皮膚のたるみが出てしまうことがあります。脂肪の取り過ぎによる皮膚のたるみは、皮膚を切開する施術、もしくはレーザーなどの他の痩身施術による修正が行われます。
ちなみに、当院では「レヌビオン」と呼ばれるたるみ治療を行なうことがあります。
まとめ
気になる脂肪を部分的に除去できる、脂肪吸引。非常に魅力的な手術ですが、手術である以上は失敗の可能性がゼロではありません。
本来は失敗をしないように事前にドクター・クリニック選びを慎重に行なうことが重要ですが、万が一失敗してしまった場合、脂肪吸引のやり直しを検討する必要性が出てきます。
なお、相談できるのは術後6ヶ月以降が目安になりますので、それ以前の方は経過観察、それ以降の方は一度クリニックに問い合わせてみましょう。
ただし、二度目の手術は一度目よりも難易度が上がりますので、脂肪吸引の修正が得意なクリニックで施術を受けることをおすすめします。
当院でも他院修正を承っておりますので、お悩みの方はご相談ください。実際の状態を診てベストな施術をご提案します。