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脂肪吸引後のマッサージはいつから可能?

更新日:2023年9月27日

脂肪吸引後の「むくみ」や「拘縮」といった症状の改善に有効とされている、マッサージ。脂肪吸引は仕上がるまでに3ヶ月から半年の期間を要しますが、マッサージをすれば、完成までの期間を早められるとも言われています。
とはいっても、脂肪吸引が初めての方にとっては「どんなマッサージが良いの?」「いつからすれば良いの?」など、分からないことばかりだと思います。そこで今回は、脂肪吸引後のマッサージの方法と、ちょっとしたコツをご紹介します。術後ケアに関する情報収集にお役立てください!

【モッズクリニックとは】
東京・銀座にある脂肪吸引・注入クリニック。
脂肪吸引と豊胸の症例は全て合わせると10,000件以上。HPで公開中の症例は1,500件以上。
脂肪吸引・注入に関する古い情報や間違った情報を正すべく、YouTubeなどでも積極的に情報を発信中。

<この記事で分かること>
1. マッサージの開始時期の目安
2. 脂肪吸引後のマッサージ方法
3. マッサージ効果を高めるポイント
4. マッサージの効果を妨げてしまう2つの習慣
5. 脂肪吸引後、マッサージしないと細くならない?

マッサージの開始時期の目安

マッサージの開始時期の目安

脂肪吸引後のマッサージは、術後3週間~1ヶ月を目安に始めてください。早期の段階で無理にマッサージをすると、内出血や痛みが強くなってしまう可能性があるので控えましょう。

脂肪吸引後のマッサージは「むくみ」や「拘縮(こうしゅく)」を緩和させることが目的です。むくみは説明しなくても分かると思いますが、拘縮とは一体どんな症状なのでしょうか。
硬縮とは、脂肪吸引後、痛みやむくみが治まる術後1週間頃から現れる症状です。具体的には、肌表面が硬くなったり、皮膚がボコボコしたり、突っ張り感があったりします。

<拘縮についてもっと知りたい方はこちら>
脂肪吸引後のボコボコは治る? 原因と解消法まとめ

脂肪吸引後のマッサージ方法<部位別>

脂肪吸引後のマッサージは、らせん状にくるくると弧を描きながら、心臓の方向に向かって優しくさすりましょう。硬い部分を指でつまんで潰すように行う方法も効果的です。
以下で、部位ごとのマッサージのポイントをご紹介します。

部位 マッサージ ポイント
触って硬いと感じるところを揉みほぐす ・高周波美顔器や小顔ローラーの使用も有効
二の腕 肘から体の中心部へ向かってむくみを流すイメージ
突っ張った皮膚を伸ばすストレッチも◎
・むくみや内出血の緩和には着圧タイツが有効
お腹
太もも
ふくらはぎ
硬いところを揉みほぐす、または潰すようにマッサージ
突っ張った皮膚を伸ばすストレッチも◎
・他の部位よりも硬縮症状が顕著に現れやすいので、重点的にケアをすると◎
・むくみや内出血の緩和には着圧タイツが有効
ただマッサージをするのではなく、ローラーを使ったり、体を温めたりしてマッサージの効果を高めることが大切です。痛みを生じる場合は無理をせず、痛気持ちいいくらいの力加減で行ってくださいね。

マッサージ効果を高めるポイント

マッサージ効果を高めるポイント

続いて、脂肪吸引後のマッサージをする上で知っておきたいポイントをご紹介します。

短時間でいいので毎日続けること

「継続は力なり」ということわざがあるように、毎日続けることが症状の早期回復のカギを握ります。1日5分〜10分程度で構わないので、継続することを意識しましょう。
また、過度なマッサージをしても効果が早く出るわけではないので、やりすぎには要注意です。

湯船につかるとより効果アップが見込める

シャワーのみでお風呂を済ませる方が多いと思いますが、ダウンタイム中は湯船に浸かる日を作ってみてください。体を芯から温めることで血行が促進され、マッサージの効果も出やすくなります。

効果が見られない・続かない場合はインディバも検討する

1日5分程度のマッサージとはいっても、なかなか続かない方もいらっしゃると思います。また、下半身はむくみや拘縮が顕著に現れやすい部位なので、マッサージだけではなかなか改善が見られない場合もあります。そんなときにおすすめしたいのが、クリニックやサロンで受けられる「インディバ」という施術です。
インディバは、体の新陳代謝を上げることで体を内面から温め、むくみや拘縮を緩和します。期間を開けて複数回受けるのが一般的ですが、1度受けるだけでもかなり楽になります。

<インディバ に関する記事はこちら>
脂肪吸引後のインディバに関するQ&A〜効果・受けられる時期・費用〜

マッサージは筋トレやダイエット同様、すぐに効果は出ません。毎日地道に続けていくことが大切です!
また、術後のアフターケアとしてインディバが受けられるクリニックもあるので、一度受けてみるのもひとつです。

マッサージの効果を妨げてしまう2つの習慣

マッサージの効果を妨げてしまう2つの習慣

脂肪吸引後の喫煙や飲酒は、むくみを悪化させる原因になります。これではマッサージをしていても効果が見られないこともありますので、なるべく控えるようにしましょう。

喫煙

拘縮の説明時にお伝えした通り、脂肪を吸引した箇所には空間ができており、細胞が修復しようとしています。その修復には、十分な栄養分と酸素が必要であり、血液はこれらを運ぶ大切な役割を持ちます。
しかしタバコを吸うと、ニコチンの影響で血管が収縮し、十分な酸素と栄養が循環しなくなってしまいます。これによって血流が悪くなり、むくみを引き起こしてしまう可能性が高いのです。

飲酒

喫煙とは逆に、過剰に血流を良くしてしまう飲酒。血流が良すぎることは一見治りが早くなると思うかもしれません。しかし、お酒を飲んだ次の日は大抵むくみが強く出ますよね。他にも、傷の治りが遅くなるリスクが考えられます。最低でも、抜糸をする術後1週間までは飲酒を控えましょう。

脂肪吸引後は血行を良くして、体にむくみを蓄積させないことが大切です。
事情があって上記を避けられない場合は(仕事など)、まずは手術を受けたクリニックに相談し、ドクターの指示に従いましょう。

脂肪吸引後、マッサージしないと細くならない?

「脂肪吸引の術後は、マッサージをしないと細くならない」
といった噂があるようですが、そのようなことはありません。
マッサージの目的は、ダウンタイム中の症状を和らげるものであり、仕上がりには関係しないからです。脂肪吸引の結果はマッサージではなく、医師の吸引技術に依存します。
もし今から脂肪吸引を受けようと考えている方がいらっしゃるのであれば、この点をあらかじめ理解しておくと、クリニック選びの際に役立つと思います。

“カウンセリングでよく「術後にマッサージをしないと凸凹になってしまうというのは本当ですか?」と聞かれることがあります。
何度も言いますが、脂肪吸引の仕上がりにマッサージは何の関係もありません!(マッサージをすることで仕上がりの時期が早くはなりますので意味が無いわけではありませんが。)
術後のマッサージが仕上がりを左右するともし説明されたのであれば、それは手術をする前からすでに何かあった時のために言い訳をしているだけだと思います。
脂肪吸引は基本的に手術が終了した時点で上手くいったかどうかは分かっています。(お腹だけは術後の姿勢や圧迫が大事です。)
脂肪吸引は本当にきれいな仕上がりになるいい手術なので、間違った概念が広まらないように微力ながら発信していきたいと思います。”
<引用:長野寛史オフィシャルブログ

脂肪吸引後のマッサージに関する情報をまとめてご紹介しました。
ダウンタイム中、内出血や拘縮を目の当たりにして「ずっとこのままだったらどうしよう…」と不安になってしまう方も少なくありません。そんなときこそ、マッサージです。
完成時期を早めることはもちろん、症状が緩和されるので、気持ちも楽になります。完成の姿を想像してマッサージを頑張りましょう!

この記事の監修医師

長野寛史 院長

モッズクリニック 院長長野 寛史

患者様一人ひとりに磨き上げた技術と信頼を。

経歴

  1. 1982年岩手県生まれ
  2. 2006年東京慈恵会医科大学医学部 卒業
    亀田総合病院 入職
  3. 2008年東京慈恵会医科大学 入職
  4. 2012年THE CLINIC 入職
  5. 2013年THE CLINI 福岡院 就任
  6. 2015年THE CLINIC 東京院 就任
  7. 2016年モッズクリニック 開院

所属学会・資格