第2章「ベイザー」ならココまでできる!進化し続ける脂肪吸引手術の実力
体への負担を抑えるなら「ベイザー脂肪吸引」が一番
ベイザー脂肪吸引とは、「ベイザー波」と呼ばれる振動エネルギーを管の先から出して脂肪細胞を乳化させ、「カニューレ」(細い管)で脂肪を吸引する方法です。体への負担を最小限に抑え、効率よく脂肪吸引ができます。
私はこれまでさまざまな脂肪吸引を経験してきましたが、「ベイザー脂肪吸引の効果が、明らかに最高峰である」と実感しています。
もちろん、脂肪吸引の結果は、方法や道具だけに左右されるものではありません。医師の腕(技術や経験)も大きく影響します。
とはいえ、最良の機械(ベイザーリポシステム:P36参照)があることで、医師もさらに力を発揮できます。
そもそもベイザー脂肪吸引とは、振動のエネルギーによって脂肪組織を遊離させる脂肪吸引技術の一つで、大きな特徴は次の三つです。
1.短時間で手術ができる
脂肪組織周辺へのダメージを抑え、線維や血管、神経を温存させながら、刃のないカニューレで、元の位置から少し浮いた脂肪(遊離した脂肪)をやさしく吸引します。
柔らかくなった脂肪は簡単に吸引できるため、短時間でより多くの脂肪を吸引することができます。従来の方法では、刃の付いたカニューレで脂肪を削り取りながら吸引していたので、内出血や炎症が生じていました。ところがベイザー脂肪吸引の場〈ベイザーリポシステム〉合、侵襲を最小限に抑えることができるため、術後の痛みや出血、腫れなどが少なくなります。
デスクワーク程度なら翌日から可能です。
【ベイザー脂肪吸引のメカニズム】
①皮下脂肪層に麻酔液を注入する皮下脂肪層に脂肪吸引専用の麻酔液を注入し、一時的に皮下脂肪層を膨張させます。
②ベイザー波で脂肪を乳化させる脂肪組織だけに反応するベイザー波で脂肪細胞を遊離させます。皮膚と筋肉をつないでいる線維組織を傷つけないので、内出血はほとんどありません。
③カニューレで脂肪を吸引する刃のないカニューレで脂肪細胞を吸引します。すでに脂肪細胞はベイザー波によって遊離しているので、血管や線維を傷つけることなく吸引できます。
2.皮下直下の浅い部分の脂肪まで吸引できる
ベイザー脂肪吸引では「組織を断裂させずに脂肪を破砕すること」ができます。皮下の線維組織を傷つけることがないため、今まで取りきれなかった皮膚直下の浅い部分の脂肪層までを含めて、皮下脂肪の90%を除去できるようになりました。
どの痩身の技術と比べても、抜群に効率が高いといえます。
3.吸引後の肌の引き締めに適している
ベイザー脂肪吸引では、組織を断裂させず、皮下の線維組織の構造を保ったまま脂肪を除去できるため、吸引後の線維組織に「元に戻ろう」とする作用が働き、皮膚はキレイに収縮します。肌のハリが不足することもありません。
また、線維質で硬くなった脂肪組織も柔らかくして遊離させる(取り除きやすいように浮かせる)ことができます。上腹部や背中はもちろん、過去の脂肪吸引の修正にも効果的です。再手術を行う方や、もともと痩せている方の脂肪吸引にも適しています。
美しく脂肪を除去するには、部位ごとの脂肪や骨の構造などを考慮しなければなりません。先にも述べたように、脂肪をやみくもに除去するだけでは、肌に凹凸ができたり、アンバランスになってしまいます。
仕上がりの美しさを確保したうえで脂肪を除去する「4Dマルチレイヤー技術」(解剖学に基づいたデザイン技術であるVASER® 4D Sculpt™〔ベイザー4D彫刻〕の知識と先進的な技術力を融合させた脂肪吸引術)を用いれば、理想的な脂肪吸引が可能になります。
脂肪吸引後の入院は不要、シャワーも浴びられる
一昔前は、「脂肪吸引の手術後は入院が必要」という認識も一部にあったようです。
しかし、そんなことはありません。
もちろん、患者さんのご自宅が「クリニックから極端に遠い」という場合、近くにホテルをとり「手術当日は宿泊する」というケースはあります。
ただ、たいていはタクシーや交通機関などで帰ることができます。一人で手術を受け、そのまま一人で帰宅されるケースも珍しくありません。
クリニックも、自力で帰宅されることを基本としてとらえ、そのために万全の状態で仕上げています。
具体的にいうと、手術後に「手術した部分」を固定するために適切なテーピングを行い、サポーターを着用します。
その後、処方薬について説明し、術後の経過などについて「アフターカウンセリング」を行ったあと、お帰りいただくという流れです。ただ、車の運転は控えたほうがよいでしょう。
手術する部位によっては、本当に歩いて帰れるのか、心配される患者さんもいます。
例えば、歩くことと直結する太ももの脂肪吸引後は、大丈夫なのかと心配される患者さんが多いものです。確かに、太ももの手術後は強い筋肉痛のような痛みが生じることもありますが、手術当日は局所麻酔も入っているため、痛みを感じないことがほとんどです。そのため、歩いて帰宅できます(多くの場合、念のため、鎮痛剤が1週間分処方されます)。
また、お腹の脂肪吸引をされる方は、取り去る脂肪の量が多いことから「やはり宿泊をしたほうがよいのではないか」と思われるようです。
ですが、お腹の脂肪吸引の直後といえども、宿泊の必要は特にありません(もちろんどうしても不安な方は宿泊されても問題ありません)。
さらに、「手術当日にシャワーを浴びることができる」クリニックもあります。シャワーを浴びたあとにつける「固定着」(圧迫着)を着用すれば、問題はありません。
ただし感染予防のため「湯船につかる入浴」は、当日は避け、抜糸が終わった1週間後からにしたほうがよいでしょう。
一人で手術を受けて、歩いて帰れて、シャワーまで浴びることができる。現代の最も進んだ脂肪吸引手術は、普段の暮らしの延長線上にあるのです。
痛みがひどくなければ手術翌日から仕事に復帰できる
「術後、どれくらいで仕事や日常生活に復帰できるか」も気になるところでしょう。
術後のダメージは、部位ごとに異なります。
最もダメージが軽い部位は「顔」「二の腕」「ふくらはぎ」などです。
デスクワークなどに従事される女性の場合、「手術の翌日から仕事に行く」という人が多いです。術後といえども、痛みが少ないからでしょう。多少の違和感が生じることもありますが、鎮痛剤で十分に抑えられるので、仕事に集中できるようです。
反対に、少し負担を感じる部位は「お腹」「太もも」などです。
とはいえ、その場合でもほとんどの方が術後2~3日で仕事に行っています。
内出血がある場合でも、2週間ほどでなくなります。その間だけ、露出に気をつけたファッションを心がければ、周囲に気づかれることはありません。
ただ、足の脂肪吸引については、筋肉痛のような痛みが出ることもあります。歩き方が少しぎこちなくなるケースもあるようです。
ほとんどの場合、3日後にはいつもどおり快適に歩けるようになりますが、気づかれることを避けたいときは「ジムで慣れない運動をしてしまった」「ジョギングを始めた」などの言い訳を用意しておくと安心です。
術後のダウンタイムを楽にするポイント
「ダウンタイム」とは「手術してから元と同じ生活を取り戻せるまでの期間」を指します。ダウンタイムは部位によって異なりますし、個人差もありますが、通常だと筋肉痛のような痛みが約1週間、内出血やむくみが2週間程度見られ、鎮痛剤で抑えることになります。
前にも述べましたが、この痛みの原因は術後の腫れにあります。
脂肪吸引をする際に、術中の出血や痛みを防ぐために手術部位に麻酔液を散布します。
麻酔液は脂肪吸引をするうえで欠かせないものではありますが、腫れの原因にもなるのです。
ですから、なるべく腫れないようにすることで痛みを最小限にし、ダウンタイムを楽にすることができます。
一般的には、手術が終わった段階で、看護師が手動で麻酔液を絞り出します。しかし、これだけではあまり麻酔液が出ず、不十分です。
そこで、手術が終わったあとに、2段階で看護師が絞り出しを行い、「翌日縫合フォロー」という方法をとっているクリニックもあります。
傷を一日縫わずに開けておくことで、寝ているうちに大量の麻酔液が自然に出てきます。そのため、翌日の腫れがほとんどなく、痛みも最小限になるのです。
だったらどのクリニックも取り入れればいいのではないか、と思う方がいるかもしれません。しかし、翌日縫合をするとそのための部屋やスタッフを用意しなければならず、コストがかかってしまうため、なかなかできるものではありません。
また、なるべく細いカニューレを使用するということも、術後の痛みを軽くするポイントです。太いカニューレを使用するのに対して、組織のダメージが圧倒的に少ないのはイメージしていただければすぐに分かると思います。
それでは、ダウンタイムの期間中、脂肪吸引した部位はどのような状態になるのか。パーツごとにご紹介しましょう。
【二の腕の脂肪吸引】
施術名:ベイザー脂肪吸引(体への負担を軽減した脂肪吸引術)/施術者:長野寛史/お問い合わせ:0120-900-524/価格(モニター価格)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)¥0 ●二の腕(両腕)¥200,000 ●肩¥200,000/副作用・リスク:術後の内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)など
【顔の脂肪吸引】
施術名:ベイザー脂肪吸引(体への負担を軽減した脂肪吸引術)/施術者:長野寛史/お問い合わせ:0120-900-524/価格(モニター価格)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円 ●頬(両側)200,000円 ●顎下(二重あご)200,000円 ●頬+顎下320,000円/副作用・リスク:術後の内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)など
【太ももの脂肪吸引】
施術名:ベイザー脂肪吸引(体への負担を軽減した脂肪吸引術)/施術者:長野寛史/お問い合わせ:0120-900-524/価格(モニター価格)●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬)0円、太もも 内側(両脚)200,000円、太もも 外側(両脚)200,000円、太もも 前面(両脚)200,000円、太もも全体550,000円、太もも全体+膝600,000円、太もも全体+お尻660,000円、太もも全体+膝+お尻750,000円/副作用・リスク:術後の内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)など
【お腹・腰の脂肪吸引】
施術名:ベイザー脂肪吸引(体への負担を軽減した脂肪吸引術)/施術者:長野寛史/お問い合わせ:0120-900-524/●基本セット(消耗品・麻酔・内服薬))0円 ●上腹部200,000円 ●下腹部200,000円 ●側腹部200,000円 ●腹部全体(上下側腹部)400,000円 ●腰部(背面からのアプローチ)210,000円/副作用・リスク:術後の内出血や浮腫み、硬縮(皮膚のツッパリ感)など
【ダウンタイムを楽にするための施術】
①チュメセント液(麻酔薬や止血剤)の配合の工夫
②脂肪層に合わせた正確なチュメセント液の散布
③麻酔液をできるだけ絞り出す(1回目)
④看護師による適切な圧迫・固定
⑤麻酔液を極限まで絞り出す(2回目)
⑥縫合
傷跡を目立たなくするポイント
傷の数が多く、医師の都合のよい部位につくれるのであれば、医師側からすれば手術はより簡単になります。
しかし、それでは傷跡が目立ってしまうため、なるべく傷は少なく、目立たない部位につくることがポイントです。
もちろん、それでもキレイな仕上がりにするのが、医師の腕の試されるところになります。
また、一つひとつの傷の大きさの違いも大切です。
脂肪吸引をする際は、カニューレという細い棒のような道具を用いて脂肪を吸出します。
このカニューレの太さによって傷の大きさも変わってきます。
一般的には、傷の大きさは「5mm前後」になることが多いでしょう。
それを、極細のカニューレを使用すれば、傷は「3mm前後」の大きさにできます。
「2mm」の違いに何か意味があるのか、と考える人もいると思います。
しかし、実際にその傷の大きさの違いを見ると、大きく印象が異なります。
その「2mm」の違いにこだわるのが、美容外科医なのです。
こうしたことも踏まえて、改めてベイザー脂肪吸引の傷跡を目立たなくする方法をみていきましょう。
まずは、先にも挙げた手術で使う道具、「カニューレ」を工夫することです。
脂肪吸引ではカニューレを患部に挿入して、吸引個所に傷をつくります。
もちろん、傷は時間とともに消えていきますが、目立たないに越したことはありません。
そのため、いろんな形状のカニューレを使い分けることで目立たなくできるのです。
なかでも私は、一般的なものより細い、直径3㎜の特注品のカニューレを用いて、傷口を小さくすることはもちろん、術後の痛みを減らすことに取り組んでいます。
次に、「スキンポート」(皮膚を保護する器具)という道具を使用することです。カニューレを挿し込むすべての挿入口に使用することで、皮膚を守り傷の拡大を防ぎます。
そして、「傷をつくる位置」を工夫することです。
個人差はありますが、脂肪吸引の傷跡は3~6カ月ほどで、ほとんど見えなくなります。ただ、そもそも目立つ場所につくると、悪目立ちすることもあります。
ですから、「他人からは見えない位置を選ぶ」というのが鉄則なのです。
太ももの場合を例にとると、前は「太ももの付け根」、後ろは「ヒップと太ももの間のシワの中」がベストです。
傷はすべて数㎜で「スキンポート」をつけるので、こすれず、治りやすくなります。
個人差はありますが、他人に気づかれることはほぼありません。
傷跡は、平均的には2週間~3カ月で目立たなくなります。
過去の脂肪吸引手術も修正できる
脂肪吸引の術後に患者さんが抱える悩みには、「脂肪吸引をしたけれど、効果が感じられない」といったものと、「脂肪吸引をして凹凸ができてしまった」といったものが挙げられます。
まず、「効果が感じられない」という声については、担当の医師に相談して、説明をしてもらうことがベストです。術後一カ月くらい経てば、通常は細くなったことが実感できますが、自分で選んで手術を受けたら、まずはその医師を信じましょう。
「脂肪吸引をして凹凸ができてしまった」のほか、「デザインが不自然、もしくはバランスが悪い」「たるんでしまった」などの声については、修正の手術を受けることもできます。
実際、私はこのような「他院での手術後の症状を修正する手術」も多く手掛けてきました。部位でいうと、最も多いのはお腹の脂肪吸引の修正です。
このような「他院での手術後の症状を修正する手術」においては、ゼロから手掛けるケースと同様、もしくはそれ以上に、患者さんとのカウンセリングが重要になってきます。
これらの修正の際、「脂肪の取り残し」「取りムラ」を再度吸引して整えるにしても、「線維化してしまった組織」が硬くなっていると、カニューレの操作は難しくなります。
また、脂肪の取り過ぎで皮膚が癒着しているケースなどの場合、従来の機器では修正できません。
そこで、最新機器で脂肪を柔らかくしたり、脂肪注入で皮膚の質感を整えたり、ハリ不足などにはリフトアップ施術を組み合わせるなど、患者さん一人ひとりの悩みに合わせて最適な修正方法を提案する必要があります。
キレイに修正できる場合がほとんどですが、なかにはどうしても修正しきれない状態の方もいます。こうしたトラブルも考慮すると、最初のクリニック選びが非常に大切であるといえます。
脂肪吸引を再び行うことも可能
「昔他院で脂肪吸引をしたのですが、まだ脂肪が気になります。もう一度同じ箇所を吸引できますか?」といった、再手術の相談もかなり多いです。
診察したうえで十分効果が出そうだと判断した場合、再度脂肪吸引を行うことは、もちろん可能です。
一度脂肪吸引をした部位は組織が硬くなっているため、ベイザー脂肪吸引が効果的になります。
ただし、脂肪吸引の術後は組織が硬くなる時期があり、その時期に再手術をしてもあまり脂肪が吸引できません。
再手術は、触診をして硬さがとれてから行うことになります。個人差はありますが、前の手術から3~6カ月ほど間を空けたほうが再手術の仕上がりがよくなります。